今回はちょっと変わった私の祖母の話を少しばかり。
ワタシにとって祖母とは、こんな感じ。
美味しそうに煙草をスパスパと吸い、晩酌は何があっても欠かさない。
そして、野菜は嫌いだと言ってほとんど食べず、好物といえば
鶏のから揚げとうなぎの蒲焼。
(というか正確にはこれしか食べない。)
そして米粒よりもパンが大好き。
という、とても明治生まれとは思えぬこのジャンキーな生活習慣。
こんな生活で、子供を8人産み育て96歳まで(約1世紀!!)生きたのだから
人間のカラダは本当に不思議である。
というこんな祖母が、祖父のところにお嫁に来るときに持ってきたという
レトロな鏡台が、今ワタシの部屋にある。
きっと昭和の初めころに作られた鏡台なんだろけど、今なおバリバリ現役だ。
余計なデコレーションがなく、シンプルに機能とデザインが両立している。
鏡の部分が縦に長いので、ちょっと離れれば姿見としても充分使えるので
とても重宝している。
祖母が天国に旅立ってから、この鏡台の整理をしていたところ
大量に中から出てきたのが”くし”と”手鏡”。
そういえば施設に入ってからもお化粧は欠かさずしていたらしい。
彼女にとって身だしなみは、とても大切なことだったのでしょう。
まるで『ただのジャンキーではないのよ。』と天国から怒っているかのよう・・・。
古い建物たちの持つ圧倒的なパワーと同じような力を
レトロな家具たちからも感じ取れる気がする。
そこにはやっぱり『ひと』のさまざま思いが、詰まっているからでしょうね。
ワタシはこの譲り受けた(勝手に!?)の鏡台を
これからも大切に使っていこうと思っている。
天国のおばあちゃん、ご安心あれ。
(写真なしの地味ブログでスミマセン。)
早くコレを持って嫁入りせねば!SRDイケダ