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シェアハウスのもと入居者さんインタビュー
うれしいことに第2弾が実現です!

お話を伺う相手はふたたび一宇邨のもと入居者さん
同じシェアハウスでも人によって感じ方や過ごし方も様々なようで
違った目線でのシェアハウスの暮らしが見えてきましたよ~

-一宇邨に入ったきっかけを教えてください
仕事の関係で福岡に来ることになったのですが、福岡はほとんど地縁のない土地だったので1人暮らしが不安でシェアハウスを探していました。 一宇邨は雰囲気がとても落ち着いていて、それに魅かれて見学をさせてもらったのがきっかけです。
ただ、その時は利便性を優先させて一旦は職場の近くのマンションで1人暮らしをすることを選びました。それでいざ暮らし始めると、会社と自宅との行き来だけになって、まったく交友関係も広がらず、しまいにはロフトから落ちて足を怪我して笑

そんな時、管理人の牛島さんに一宇邨で大濠の花火大会鑑賞会をするから一緒にどうですかと声をかけてもらい、遊びにいったんです。そうしたら、みんなでご飯を食べたり、広間でわいわいする時間がとても温かく感じて。広間も円形なので自然とお互いが向き合うじゃないですか。それで「ああ、ここは人が集まるための空 間なんだな」って。それで、入居後2ヶ月ではあったんですがマンションを解約して一宇邨に入居すること を決めました。

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-すごい行動力ですね。不安のようなものはありませんでしたか?
いえ、シェアハウスで暮らした経験がなかったので、共用部の使い方や個室に閉じこもっててもいいのかな?とか洗濯・掃除はどうするんだろうとか、分からないことばかりでした。

-それはいつごろ解消されましたか?
もう引越しの当日になくなりました笑。内覧のとき、個室に衣類をかけるツールがあると思い込んでいて、実はないと引越し当日に気がついたんです。そしたら、牛島さんがDIYでつくってくれて! その後も、他の入居者さんからご飯とかふらっと散歩に誘ってもらったりと「新しい入居者」という垣根な く接してくれて、すぐに「あ、大丈夫だ。私やっていける」と感じました。

私が入ったとき、イギリス人男性の住人さんがいたのですが、カルチャーショックはちょくちょくありましたよ。ただ、それは「イギリスではそうなんだ」という発見に近いものです。それもシェアハウスならではでおもしろかったです。

反対に、初めて新しい住人さんを迎え入れる立場になったときはすこし緊張しました。どうやって接しよう?って。人との接し方とか心遣いとか、すごくいい経験になりましたし、人との関係っていろんな形があるんだという気づきにもなりました。

-日ごろはどんなふうに過ごされていましたか?
小さな会社で働いていたので、家に帰ってからも仕事をすることが多かったですが、気合を入れたいときほどリビングで仕事をしていましたね。リビングは明るいしコタツも暖炉もあるから、自然とみんなが集まってくるんです。みんなでパソコンを開いて向き合いながら仕事をしていると、「よし、頑張ろう!」って思えたし、疲れたときには、他愛ない会話をして気分転換にもなったし。

普段からそうやって接する機会があるので、一緒に住めば住むほど、それぞれの状況や心境も、言葉をこえて察知できるようになっていきました(笑)。

嬉しいことはシェアして2倍に、悲しいことや辛いことはシェアして半分に…。そんなことが日常に起きていたように思います。

だから、一宇邨で暮らしているとだれもいない日がとても寂しかったです。「おはよう」っていえないですし笑

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-印象に残っていることはなんですか?
いろいろありすぎるんですが…笑
1~2ヶ月に1回、それぞれの友人を招いて食事会をしていたのも楽しかったですし、映画の仕事をしているので、一宇邨で上映会を企画したのも印象に残っています。家を映画館にするのは夢のようでしたね。

一緒に泊まりがけの旅行にも行きましたし、仕事に疲れたときは、思いたって、お弁当をつくってピクニックにでかけたりもしました。あと早起きして山笠を見に行ったり、誕生日を毎回サプライズでお祝いしたり…ほんといろいろです。

私は親が離婚して家族がバラバラなので、なんというか、「帰る」場所ができた感じ。「血のつながらない家族」ってありえるんだな~って。

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-一宇邨に住む前と後で変化したことを教えていただけますか?
こういう一宇邨の住人どうしのような関係が広がっていったら、社会はもっと豊かになるだろうな~と漠然と思うようになったのと、あとはもう一人暮らしはできないです(笑)。いまは東京にいるのですが、一宇邨のもと住民とシェアして暮らしています。だから『二宇邨』って私たちは呼んでるんですけどね笑

今のシェアメイトも、職業とかコミュニティが違うので、きっと一宇邨に入っていなかったら出会わなかっただろうと思うんですが、シェアをして会話を重ねる中で、実はお互い見ている社会問題って相関性があるってわかったんです。こういう出会いって社会にでると実はあまりなくて、一宇邨に引き寄せられて出会うことができたんだと思います。

そんなこんなで、一宇邨を出るときは、ものすごく寂しくて、不安でたまらなかったのですが、そのあとも、ネット上ではよく連絡をとりあったり、お互いに遊びに行き来したりしていて、同じ場所にいなくても変わることがないくらいの関係性が育めていたんだなと思っています。

一宇邨で過ごした時間、気付いた学び、出会った人たちは、私の生涯の財産です。

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-そう言っていただけると、私たちも嬉しいです。今日はありがとうございました。

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今回のお話のなかで出てきた「血のつながらない家族」というワード。
第1弾のインタビューで伺った話から私が受けた印象にフィットする言葉でした。
生まれた時すでにある絶対的な家族のかたち。一方で、”家族的”な関係というのは、その後の自身の暮らしのなかで生まれうるもので、これがシェアハウスの暮らしにおいて大きなポイントのようです。

それにしても、もと入居者さんたちによって『二宇邨』が生まれているとは!
新しく村が誕生するのは、故郷を想う気持ちがあってこそなのでしょうね。
終始笑顔が絶えないとても楽しいインタビューとなりました。ありがとうございました。

かじわら

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今回のインタビューのお相手はアーヤ藍さん。
ユナイテッドピープル(株)で社会問題をテーマとしたドキュメンタリー映画の配給・宣伝をされています。配給している映画は、いつでも、どこでも、誰でも、上映会の開催が可能とのことなので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか(^^)
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