天神パークビルの屋上で、ペットボトル使い稲を育てるプロジェクト「たのしイネ」。
6月の田植えから始まり、11月の収穫祭まで、あっというでした。ブログで紹介してきましたが、毎月1回イベントを行い、入居者のみなさんと一生懸命イネを育ててきました。
しかし、作物を育てることは簡単なことではありません。今年は原因不明の病気、都会の雀の来襲など、予想だにしないことに襲われ、収穫はほぼ0。天神パークビル田を預かるものとして、本当に落ち込みました。
これは私の心の動きを表したものです。下がっているときが、よくない出来事が起こったときです。
見てわかるとおり、落ち込んだのは本当ですが、「落ち込んでばかりはいられない!失敗を無駄にせず、来年は絶対成功させる!」という気持ちもありました。すると、そんな気持ちが通じたのか、小学校への出前授業を頼まれたのです。
香椎小学校という小学校でもペットボトル稲の取組をしていたのですが、同じように収穫があまりできていませんでした。小学生たちも落ち込んでいて、先生も困っていました。そんな時、同じように哀しんで、悩んで、それでも前向きになった私の姿を見た先生が呼んでくださいました。
「あたり前だったお米が当たり前でなくなること」「田んぼがとても美しいこと」それらは失敗したからこそ学べたことです。話す中で、小学生たちともその気持ちを共にすることができ、来年に向けて、できることを考えていこうという気持ちになりました。
「たのしイネ」は収穫はできずとも、大人と子供という垣根を超えて、大切なことを共に学ぶことができました。ただのビルではできないこの取組に心から感謝したいと思います!
天神パーク田管理人 ウシジマ