RKBラジオ「門馬良 今日も気分上々」の上々カンパニーのコーナーで
吉原住宅とスペースRデザインが取り上げられました。
以下に当日の模様を掲載します。
●2009年 11月10日 RKBラジオ 門馬良 今日も気分上々「上々カンパニー」
山際千津枝さん(料理研究家)
レポーター 上田知佳さん
今日の会社は、古い建物を生まれ変わらせる会社です。吉原勝己さんが代表を勤める、2つの会社で成り立ちます。吉原住宅有限会社と株式会社スペースRデザインという会社です。
この2つの会社は、時代の変化に合わせて付加価値を付けながら古いビルの大規模な改修工事をして保存、そして再生に取り組んでいるんですね。
リノベーションという言葉、聞いた事がありますか?最近この言葉がよく出てますが、例えば、築30年以上の古いマンションに、新しい浴槽やキッチンなどを入れて今の時代に合う、お洒落な内装をするなどで、お部屋を造っていく、ということなんですね。
代表の吉原さんは47歳で、40歳のときに長年勤めていた製薬会社を辞めて、お父様がされていた貸ビル会社の跡を継ぎました。
ただ、持ビルが築30年以上の古い物件ばかりで、赤字間近だったそうです。1室30万をかけてふすまや畳の張替えなど、ただ綺麗にするだけじゃ効果が上がらなかったということです。
そんなとき古い建物で吉原さん、ある事をしたのがリノベーションのきっかけとなったそうです。
最初は自分で見ても、「古くて汚いな 近寄りたくないな」と思っていたそうですが、仕方なく建物全体のペンキを塗って回るうちに、建物の良さとかそこに住んでいる人たちの生活を見ていく中で、古い建物には何かの力があるんじゃないかなって気づき、それがきっかけになったそうです。
ただ古いと思っていた建物を、ペンキをぬっていたら角が欠けていた方が逆に良いんじゃないかとか、古い所がなんだか逆にいいなと思えるようになったと。更にペンキ塗りをすることで入居者の方たちと触れ合って、その方たちがどんなことを求めているのかということも知るようになった、という事なんですね。
それから実際に、部屋のリノベーションをやってみようと古い和室の壁を取り払って、デザイナーの方に自由に内装を任せたそうです。
あるお部屋は、こんな方に任せました。
吉原「日本画家の方は、旅館ですね。和風の旅館のような凄く素敵なお部屋を造ってもらいました。そこでびっくりしたのが、ふすまにご自分の日本画を書かれて、お部屋自体がアートギャラリーのような素敵なお部屋になっています。」
古くなったら建物の価値はどんどん下がってくるのが今までの考え方ですが、今は、古い所がいいという人が多くなっているそうです。
他にはステンドグラスの先生におまかせして、キッチンの窓ガラスなど部屋中がステンドグラス、というかわいらしいお部屋を創ったりなど、今まで見たことの無いような部屋、100人中1人が大好きと言ってくれるような個性的なお部屋を創られているそうなんです。吉原「レトロビルも、皆さんが大事にすることでビンテージビルになる可能性があると思うんですよね。ワインやジーパンでもビンテージってあるように、古いからこそ良い物、というものが必ずあるはずで、それは建物の分野でもあると思うんですよね。それが、歴史的建築物ではなくても、普通に皆さんが慣れ親しんでいる建物にも、実はそういう素質があると思います。僕達がそれを伝えていくことでまちの皆さんが建物とまちのことを考えれるきっかけを作っていければいいな、と思ってます。」
アナウンサー「だからね、2,3年前にこれから景気良くなるぞ!ちょっと高いけどこの土地買ってここにマンション建てよう!て言った住宅会社・不動産会社が、今、もうどうしよう!と。建てたけど入る人がいない。買ってくれない。という中で、そこで止まるのか、こういう風に吉原さんのような、工夫を凝らした考えの中でお客さんを呼び込むのかという勝負だね。」
山際さん「素敵な空間で、そんなに広くなくても豪華じゃなくても、自分にあった素敵な空間で暮らし始めると部屋を大事にし始める。生活が引っ張られていくのね。」
アナウンサー「古いビルがビンテージビルっていう表現に変わるだけでなんか素敵。お洒落なものに変わりますよね。山際先生もおっしゃっているように、ヨーロッパでは築100年以上の建物がいっぱい立ち並んでいるんですよね。日本の建物もきちんとメンテナンスをしたら、100年もたせる事も可能ということなんですよね。」
山際さん「可能ですよ。私は築35年以上のところに住んでいますけども、リノベーションのように、ほんのちょっと自分らしさを加えればそれで十分です。長く居たくなるようなお家になるんですね。」
さらに、そうやってビンテージビルとして古い建物を残していくことで街並みも保たれると。街並みが昔のまま残っていくと人と人とのつながりも強くなるはずだ、と吉原さんは考えています。街に愛着が湧いて、皆さんがそのまちを大切にして更に繋がりが深まっていくんじゃないかと、そういうことも吉原さんは提案していきたいということで、まちづくりの活動を行っているということです。
はい、有難うございました。本日の上々カンパニーは、中央区大名にあります吉原住宅、スペース・Rデザインでした。
吉原さん、がんばってください。上田千佳さんでした。有難う御座いました。
