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1976年(昭和51年)に竣工した天神パークビル。35年経っても色褪せない素材の選定がなされています。また、平らに見えるビル正面はゆるやかな矢型に曲げられており、通りを歩く人への圧迫感を少しでもなくすデザインになっています。 |
1976年(昭和51年)に竣工した天神パークビル。
外観はコンクリートの両側壁とそれに挟まれたガラスのカーテンウォール。設計者のこだわりが存分に発揮された、まさにビルの顔です。
建築史では、19世紀後半に建築材料としてコンクリート、鉄、ガラスが用いられるようになると建築は様変わりしました。これまでの建築を特徴付けていた装飾的なものが否定され、合理性と機能性が重視されました。また、普遍的な空間という概念が用いられ、このような建築はモダン(モダニズム)建築と呼ばれました。
天神パークビルはまさにモダン建築の影響を受けており、35年経っても色褪せない素材の選定がなされています。また、平らに見えるビル正面はゆるやかな矢型に曲げられており、通りを歩く人への圧迫感を少しでもなくすデザインになっています。合理性の中にも、街への配慮を忘れないビルなのです。
内装は2004年(築28年)から、継続的にリノベーションを行なっています。そのデザインは住宅のリノベーションで経験した事をビルに置き換えて設計されています。
廊下、トイレ、給湯室の共用部は、照明にダウンライト、床にカーペット、壁に木を用いながら、無機質になりがちなオフィスビルに柔らかさや暖かさを演出しています。
集合ポストやサイン、階段室や屋上は木や緑を用いて、入居者さんが使用する際の肌触りや視覚に対して優しさを表現しています。
このように、天神パークビルは、入居者さんが事務所以外の場所でも自分のスペースかのように愛着を持ってもらえるデザインに配慮しています。今後も天神パークビルのリノベーションを継続し、現在のスタイルに合わせて更新していきながら、普遍的なビルを目指して行きます。
株式会社スペースRデザイン


