新しいはじまり
六本松1丁目の路地に建つ「ハナコアパート」。1958年に住居用アパートとして建築された木造2階建の建物です。
2024年、事業用の建物として再始動することになりました。コンセプトは、「はじまりとはじまり」。
ここでなにかをはじめる人を応援できるような、優しい場所を目指して。「ハナコアパート」の新しい挑戦がはじまります。
人に寄り添い歩んできた建物のこれから
建築当時、六本松は九州大学生向けのアパートが多く建っていたエリア。この建物も、先代オーナーの花子さんが九州大学に通う女学生専用の住まいとして建築されたものです。当時はお風呂がないアパートが多かったそうで、この建物にもお風呂がなく入居者さんはまちの銭湯を利用していました。しかし時代の変遷とともに銭湯がなくなると、花子さんは入居者さんに自宅のお風呂を貸していました。
建築当時から今まで、まちとともに歩み、入居者さんに寄り添い応援してきた建物だったのです。リスタートにあたり、建物名は花子さんの想いを引き継ぎ、「ハナコアパート」へ。
建物の歴史を引き継ぎ、まち、ひと、ものに寄り添う、優しい存在を目指します。
(「ハナコアパート」住居時代の写真)
多様なものごとが共存するまち
六本松1丁目は近年、路地に建つ古い建物を改修した店舗が増加しているエリア。店主の独自性やこだわりが表現されたわざわざ訪れるお店が多いのが大きな特徴です。
また、地下鉄七隈線「六本松駅」からもほど近く、大通り沿いには複合商業施設や金融機関などが建ち並び、利便性も兼ね備えたエリアです。
住居から事業拠点へ、建物を使い継ぐ
もともと住居として使われていた建物を、事業用の建物へ改修。動線や用途を考慮し、1階1戸、2階2戸の区画へ生まれ変わりました。
時代の変化に合わせて建物も柔軟に変化していけるように、2階の間取りは将来的な可変性も意識しています。
六本松のまちの中で、これまでも、これからも。
「ハナコアパート」は関わるひとたちを優しく見守る場であり続けます。
「ハナコアパート」建物概要
項目 | 内容 |
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所在地 | 〒810-0044 福岡市中央区六本松1丁目5ー7 |
交通 | 地下鉄七隈線「六本松駅」2番出口 徒歩約5分(400m) |
構造 | 木造2階建て |
築造年月 | 1958年(昭和33年)12月 |
戸数 | 3戸 |