現在、中小企業経営者の中では、自社特有の社会貢献活動や地域との関わり方を模索する動きが広がっています。
福岡県中小企業家同友会では、2011年5月「NPO交流・ソーシャルビジネス委員会」を発足し、昨年8月より弊社代表「吉原勝己」氏が委員長を務めています。その活動の目的は、「事業の中に社会性を見出すことで、地域社会での自社の存在意義を考え、経営理念を再構築する」とし、現在では登録会員は約100人にのぼっています。
また、吉原自身もその学びを自社での事業に落とし込み、不動産の空室対策や老朽化したビルの再生事業に取り組むなかで、その活動が地域の治安維持や活性化につながる社会性を持つことを意識しました。
そして地域に培われてきた景観やコミュニティを守り、豊かな生活環境を創造するため確立した、「ビンテージビル創出事業」により、2012年11月、革新的ビジネスモデルを表彰する福岡市ステップアップ助成事業で最優秀賞を受賞、また「リノベーションミュージアム冷泉荘」が第25回福岡市都市景観賞活動部門を受賞するなど、地域課題を解決するビジネスのモデルケースとして、現在注目を集めています。
ふくおか経済増刊CSR特集平成25年3月発行
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