スペースＲデザイン／吉原住宅 吉原勝己著「新版 エンジョイレトロビル！未来のビンテージビルを創る」が、週刊読書人にて紹介されました。
2009年に出版した初版を大幅リニューアルした本書は、老朽化したビルを、古さを活かした魅力的な「ビンテージビル」として再生する手法や、これまで取り組んできたプロジェクトやリノベーションの実例などをご紹介しています。
博多区上川端にある築55年の「リノベーションミュージアム冷泉荘」は、今年「福岡市都市景観賞」を受賞、入居者さんたちの活動により、ビンテージビルによるまちづくりに向け動き出しています。
さらに直近では、全国での講演活動をきっかけに長野市の企業との連携で長野版ビンテージビルプロデュース事業がスタート。大幅な人口減で新築が間もなく不要になり産業構造が大きく変化する日本では、既存の集合住宅による都市型コミュニティづくりが課題となるのではないかと考えます。
すでにその発想が必須である福岡のまちから、全国のモデルとなるべき老朽物件の可能性を提示できればと思っており、この書籍をきっかけに、このことを全国の皆さんにお知らせできれば幸いです。
週刊読書人2013年8月30日
