日本は仕切りの文化。
ふすまや障子などで空間を仕切り、柔軟に部屋を使いこなしてきました。
なので、日本の家って建具の面積が多くて、建具一つで雰囲気が全く変わります。
そんなことを実感したのが、今回のブログの内容である
「建具にクロスをはってデコリノベーション!」なるものです。
今回の舞台は山王マンション503号室。
ほぼ既存の部屋のまま、山王マンションを代表するプチリノベレトロ部屋の一つです。
クロスを貼るのは靴箱とクローゼットの扉2つ。
これまで使ったクロスの中で余っているものから
「どれがいいかなー?」とみんなで試行錯誤。
あーでもない、こーでもないといろいろ当てはめてみた結果、
メインはこの2色に決定いたしました。
クローゼットが白のチェック、靴箱が黄色のチェックです。
クローゼットのほうは面積が大きいので、
全体を引き締めるために茶色のクロスを挿し色として組み合わせます。
取っ手を外したり本体から扉を外すのはちょっとひと手間かかりますが、
これをやると、作業が断然やりやすく仕上がりもきれいになるのです。
ヤスリ掛けはマンションの共用部をお借りします。
あとは扉の大きさに合わせてクロスをカットしひたすら貼っていきます。
糊は豪快にぬりぬり。細かいところは刷毛で丁寧に。
作業時間は全部で1時間くらいでした。
黄色いチェックでかわいい感じになるかなと思いましたが、茶色とマッチして落ち着いた感じに。
すごいですね。クローゼットの面積はそんなに大きくないですが、
チェック柄が少し入るだけで、ほんとのレトロからモダンなレトロになりました。
ふすまや障子の紙にたくさん柄の種類があるのは、
柄の入ったガラスが昔はたくさんあったのは、
「日本家屋の空間作りを楽しむために、建具を楽しもう!」と、
発展したのかもしれませんね。
梶原でした。