10月15日に「地域ブランドづくり」をテーマとした勉強会が天神パークビルにて開催された。
主催は古いビルを壊さずに残すビルストックを推進し、まち並みや地域コミュニティを守り、まちづくりにも関わるNPO法人福岡ビルストック研究会と吉原住宅有限会社である。
今回が初回で集まったのは20名弱。
業種は旅行業から地域でコミュニティ大学運営、地域商品開発など、様々だが仕事で関わっていたり興味関心を持っている。
この地域ブランドづくり勉強会は、自治体やまちづくり団体、地域産業の担い手などのプレイヤーが事例報告と課題を発表して、それに対して参加者がグループワークやディスカッションを行い、解決策やアイデアを出すことが特徴である。
関わる地域は異なっていても各地域が抱える課題は共通する部分も多く、培った経験やノウハウを共有して協力し合えば解決できる課題も多くありそうだ。それぞれ想いの強い方々が集まったので非常に白熱した有意義な場になった。
開催の背景
先述したが各地域のプレイヤーがつながり、経験・ノウハウやアイデアを共有することでお互いの地域課題が解決できるのではないかという仮説があり、天神パークビルに入居する長崎県松浦市福岡事務所の方に話をしたところから始まった。
目的としてはこの勉強会により、各地域がそこにしかない魅力を引き出して発信する「地域ブランドづくり」を学び実践することで、福岡ひいては九州全体の活性化に貢献することを目的としている。
勉強会の様子
勉強会は松浦市福岡事務所より事例報告と課題発表を行い、それに対してグループワークをしてその課題を解決するアイデアを発表するという流れで行われた。
まずは近藤所長より事例報告と解決したい課題の発表。
「松浦市プロモーション IN 福岡」ということで松浦市福岡都市圏交流促進基本計画とアンテナショップ「鷹ふぐバル松浦」の内容が話され、最後に『松浦への誘客』が課題として発表された。
これをテーマに6~7名のグループに分かれて解決のためのアイデアを出すのだが、一体どんなアイデアが生まれるのだろうか。
どこのグループも最初は話が色々な方向に飛ぶが、ある瞬間に何か糸口が見つかる。
それぞれ専門分野を持った参加者が集まっているので空想ではなくリアルで本質を捉えている内容が多い。
そして共通していたのはどこのグループもすごく楽しそうにしていたことだ。
あとから参加者に話を聞いたが、他の参加者との意見交換が勉強になったという声が多かった。
各グループから出てきたアイデアの詳細は割愛するが、どれも独創的ながらもプロジェクトが立ち上がれば実行できそうなメンバーがそろっているので現実的だった。
最後に近藤所長よりコメントをいただいて終了。
ワクワクする意見やアイデアがたくさん出てきた中から、何か解決につながるものが生まれそうな予感はあった。
振り返りと今後
天神パークビルの名前の由来には公園のように人が集う場所というのがあるそうだが、今回は人が集まり何かを創り出す場になったように思う。
他にもソーシャルビジネスや起業など興味深いテーマでのパークビルセミナーも開催していく予定がある。
地域ブランドづくり勉強会に関しては3ヶ月に1度ぐらいの周期で開催していくとのことで、次回以降は一体どこの地域からどのようなお題が発表され、どのようなアイデアや企画が生まれていくのか今後が非常に楽しみである。
イベント概要
日時 | 2012年10月15日(月) 18:30~20:30 |
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会場 | 福岡市中央区大名2-8-18 天神パークビル会議室 |
参加費 | 500円 |
定員 | 20名 |
事例報告 | 長崎県松浦市福岡事務所 近藤所長 |
主催 | NPO法人福岡ビルストック研究会・吉原住宅有限会社 |
協力 | 長崎県松浦市福岡事務所 |
企画 | 下野弘樹 |
お問い合わせ先
吉原住宅有限会社 / 株式会社スペースRデザイン
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