“the times” transplantation – “時代” 移植
60年代のミッドセンチュリーを思わせる
うねる曲線垂壁とストリングスカーテンで新古を分断、
対比した空間構成。
分断した面は、「新」「古」どちらにも馴染む中間的なカラーで塗装、
空間の持つ意味や潜在する魅力をさらに引き出しています。
「時代様式並列空間」という、用途の枠組みでは納まらない
固定概念にとらわれない空間をつくることで、
暮らし方をさらにクリエイティブに考える余地が生まれ、
新たな賃貸の進むべき可能性が広がりました。
設計:信濃康博(信濃設計研究所)
Photo:日髙康智(air studio)※家具無し写真
● 住居・SOHO・事務所(業種による)可
● 写真内の家具は含まれません
- お部屋についてのお問い合わせはスペースRデザインへ
- Tel. 092-720-2122
- 受付時間 9時〜18時/定休日 日・祝日
お部屋のポイント
2014年 : The Architizer A+ Awards 2014/審査員賞 受賞
2015年:第27回福岡県美しいまちづくり建築賞/福岡県建築住宅センター理事長賞 受賞
リーシングコメント
自由でいいのです
個性的で大きなパワーを秘めた部屋。
円形の土間なんて、どんなふうに使えばいいの?
そう思ったみなさん、ぜひ自由に使ってください。
この部屋は、住居やSOHO、事務所といった用途の枠組みに捉われない空間を意図してデザインされました。使う方が、よりクリエイティブに創造し暮らす場として。
だから、考えることを楽しんでいただきたいと思うのです。
行きついた先には、きっと賃貸住宅の常識を超える場が創造できるはずです。
想像し、創造することを楽しむ暮らしを。
▲住居利用イメージ
▲事務所利用イメージ
デザイナーコメント
開いた扉から、新鮮な空気が入りこむように、2012年の世界が1968年の世界に入り込み移植される。異なる時代が並列したデザインリミックス効果により、価値が喪失したように見えていた68年空間が逆転、新しい物語=価値が生み出される。1968年の世界と2012年の世界、異なる時代・デザインが並列する、時代様式並列空間である。
no.11 デザイナーインタビュー #305 信濃康博 – R100プロジェクト
境界のぼかし方
個性・時間・物語がリノベーションの要素と語る建築家・信濃康博氏。これまでのリノベーションでは一貫して、その場の質と価値を高めるために古いものに新しいものを挿入するという手法を取られてきました。
続・山王Rで氏がリノベーションを手掛けられたのが305号室「時代移植」。今回もこれまで同様に新しいものを挿入する手法を採用され個性・時間・物語が表現されていますが、この部屋では時間(時代)が特に強調されていると感じます。新しく挿入されたミッドセンチュリーな曲線・色のインパクトに身体が支配されそうになりますが、実は時間(時代)の繋ぎ方が絶妙に効いた空間なのです。
曲線の外側・過去の時間(時代)と断絶しないよう、平面的にあいまいな境界をつくり出すストリングスカーテンで境界を上品にぼかしてあります。また断面的には下り壁と掘り込んだ床が場に余白を残しながら、境界を体感的にぼかしてあります。
時間(時代)を移植するにとどまらず、ぼかしながら自然に繋がれた空間はこれまでの概念を超えた新しい感覚を与えてくれます。
スペースRデザイン 再生デザイナー
この部屋の間取り図
この部屋の建物の地図
家賃 | *****円 |
---|---|
共益費 | ****円 |
敷金 | - |
礼金 | - |
広さ | 48㎡ |
間取り | 1LDK |
取引態様 | 専任媒介 |
契約形態 | 定期借家契約2年(再契約可) |
現況 | 入居中 ≫ 空室待ち申し込み |
建物住所 | 福岡市博多区博多駅南4-19-5 |
---|---|
交通 | 西鉄バス 扇町バス停 徒歩1分 西鉄バス 山王1丁目バス停 徒歩3分 |
築年 | 昭和42年(1967年) |
デザイナー | 信濃康博(信濃設計研究所) |
リノベーション完成年月 | 2012年12月 |
備考 | 住宅総合保険:必須 家賃保証契約:必須 |
更新日 | 2023年02月17日 |
次回更新予定日 |