Layer GRADATION

「Layer GRADATION」

とても使いやすい2LDKの間取りと左右2面に窓があり光と風が豊かな部屋。これがこの部屋に初めて訪れた時の第一印象でした。

玄関を開け廊下を歩きリビングに入ると得られる、まちへと繋がる左右への開放感。これをより強調するために壁は窓と窓を繋ぐ役割をもたせる層（Layer）としました。

さらにその層を段階的に重ねる（GRADATION）ことで、部屋の中と中を繋ぎながら奥行きを持たせました。各層の色は杉の宮マンションの外壁の配色を参考にし、建物と部屋をゆるやかに繋いでいます。

まちと部屋、建物と部屋、部屋の中と中、3つの視点を同時に繋ぐことで、ビルが立ち並ぶ大名だからこその、落ち着いた生活を想像しています。

スペースＲデザイン 再生デザイナー：森岡 陽介

R100プロジェクト第7弾「SOHO and DINKS」

R100プロジェクト 第7弾「SOHO and DINKS」で工事の進行状況をご紹介しています。本ページと合わせてお楽しみください。

各部屋を間仕切る壁（グレー色）は奥に進むにつれて徐々に色が薄くなっているのが分かります。

室内に奥行を感じるのは、おそらく壁の色のグラデーションと床のおかげでしょう。杉の宮マンションの他の部屋同様、今回も色に秘密がありそうです。

左下の間取り図をご覧下さい。
玄関から奥の収納までつづく壁の層（Layer）を横切るように窓とバルコニーがあります。2面採光が確保された室内は、光が入り、風が抜けるので気持ちよく過ごすことができそうです。

そして、この部屋の特徴は、外から光が入ることで室内全体に色がほわーっと広がり時間帯によって室内の表情が変わるところです。

入居希望者さんをご案内した際、「なにか理由は分からないけどこの部屋いい。」というお言葉をいただくことがあります。

部屋を見学する時は、間取り、広さ、景色、匂い・・・など様々な要素が一度に入ってくるので、頭ではすぐに整理することができず部屋の良さを認識するのは難しいものです。

けれど、感覚的に「この部屋いい」と感じることができる。
これは、部屋造りに関わった人達の考えや室内に対する向き合い方が、細かく丁寧なお部屋づくりに反映されているからだと思います。

大名という立地と、室内の2面採光の光と風。2人暮らしでも、ＳＯＨＯとしても十分な収納力のあるこの部屋。室内の色んな場所に立ち、座ってゆっくり全体を見渡してみて下さい。

そうすることで「この部屋いいな。」と思う理由が分かっていただけると思います。

スペースＲデザイン リーシングチーム：小林 哲