博多区美野島、小柳通りに建つ「田中歯科ビル」202号室のリノベーション工事が完成。
お部屋のこと、まちのことをご紹介します。
建物は1978年築造。約43年間大切に使い継がれてきた3DKの空間から、ゆったりとした1LDKへ間取りを変更しています。
リノベーション前
リノベーション完成後
お部屋のコンセプトは「ミノシマクラシ」。
博多駅徒歩圏にありながら肩ひじ張らないまち美野島で、
その人のペースで軽やかに暮らしを楽しむ。
そんな生活をイメージしてデザインしています。
床は、黄色のPタイル(キッチン側)と無垢材(リビングと居室)で構成。
2つの色と素材のバランスが心地良く、それぞれの空間が使いやすいデザインです。
そのほかにも暮らしを楽しめる工夫が随所に施されています。
また、建築当時のもので使える建具はそのまま利用しています。
建物オリジナルの歴史が詰まったものを使い継ぐことは、お部屋を大切に、手を入れながら磨くように使うことそのものだなぁと感じます。
一方で美野島のまちに目を向けると、歴史ある商店街があり、個人商店が多いこの地域では、自分がいろんな人と関わりながら生活していることに改めて気付かされます。
まちで暮らすことは、そのまちで営む人との関わりを大切に過ごすことだと思います。
取材中にはじめて立ち寄った食べ物屋さんでは、「今日は白ご飯が余ったから、あげるよ」と、おいしいご飯をいただいたこともありました。
そして建物のオーナーさんは、とても穏やかで心強い方。
これからも建物を大切に守り、次世代へ引き継いでいきたいと、建物への想いを話してくださいました。
美野島のひととまちに見守ってもらえる、そんな豊かな関係性から成る
「ミノシマクラシ」を満喫できるお部屋、誕生です。
■田中歯科ビル202号室「ミノシマクラシ」
https://www.space-r.net/rent/tanakashika/202
■田中歯科ビル 建物ページ
https://www.space-r.net/rent/tanakashika/
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