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スペースRデザイン
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このスニーカーはご存じですか?知ってますよね。1917年~2005年までの累計販売数は8憶足を超えた世界の超定番スニーカー。誰もが一度は履いたことのあるこの靴。
「コンバース オールスター」
僕自身も、たぶん20足近くこのスニーカーを買いました。
古くなってボロボロになったモノは捨ててしまって、残すところ上の写真のを含めて5足です。
側面の通気口の金物も取れてしまってかなり傷んでいる上の写真のオールスター。
普通なら、もう少し履きこんだら捨ててしまうぐらい痛んでます。

しかし、このオールスターがボロボロになってもずっと履き続けられていくでしょう。

このオールスターとの出会いは10年程前。学生のころ、同じクラスの友人に譲ってもらいました。そのころ、服や靴を友達同士で交換することが流行っていて、そのやり取りの中で出会いました。
当初、70年代後半に製造されたヴィンテージモノという価値にしか気づかなかったのですが、時間がたつにつれて、そのスニ―カーの本当の価値に気付きました。

その価値とは、父親が学生時代履いていたスニーカーを息子の友人が譲り受け、そして僕が譲り受けたということ。

僕が譲り受けたことはさて置き、父親が自分の履いていたスニーカーを息子が譲り受けるなんて、最近こんなこと無いんじゃないでしょうか。高級品の時計とか車ではなく、この古びたキャンパスのオールスターを。
まだあります。友人の父親が通っていた大学は、僕とその友人が通っていた大学と同じということ。つまり、このオールスターは世代を超えて、同じ場所で履かれていたという事実。ファンタスティックッ!!
まだあります。今現在もこのオールスターは売れ続けていること。ソールの高さ、ステッチの位置、生産国などは変わったもののほとんどの形を変えることなく、世界中で愛されているという事実。ファンタスティックッ!!!
まだあります。そんなファンタスティックなこのオールスターを譲ってもらった友人ではなく、自分が今履いているという事実。超ファンタスティック!!!!

長く使い続けられたものには、いろんな隠されたストーリーがあります。このオールスターもその中のひとつ。古い建物にも当然ファンタスティックな隠れたストーリーがあります。スニーカーのように2,3人の間のストーリーではなく、そこに住んでいる/住んでいた、働いている/働いていた人達、その建物の近くにいる/いた人達。考えればキリがない位。

残すことって、壊すことよりも大変ですが、すごく意味があることだと僕は思います。

最後に、このオールスターを譲ってくれた親友のI君。返すべきか返さないべきか正直迷っていますが、I君がどうしてもって言ってくるまでは、僕が大事に履かせてもらいます。

㈱スペースRデザイン 北嵜(キタザキ)


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