大学時代には阿川康子の大ファンで、それこそ福岡市内で行われたコンサートにはほとんど足を運んでいた。その当時、コンサート会場は見渡す限り白いカッターシャツのサラリーマンで埋め尽くされ、おそらく加齢臭のキツイ世界(だったと思う…)。
私と同年代のファンは皆無であった。
昨年、仕事でお世話になっているゴージャスなお姉様から、年末のジャズライブ(岩崎大輔トリオ)のお誘いを受けた。私は即答し(もちろん、イエスで!)、年末の忙しさも手伝って、あっという間に当日を迎えた。昔は良く行っていたジャズライブも実に27年振りだった。
場所は中央区高砂の蕎麦店。
店内は満席。その中で、知り合いはお姉様だけで最初はやや緊張気味だったが、その緊張は演奏のスタートと共に消えた。目を閉じて、その演奏の音圧を体中で感じ取ろうと集中していたからだ。
ちなみに、隣に座っていた方の話を紹介すると「以前は舞台関係の仕事で博多座や福岡ヤフードームのローリングのコンサートなどを裏方で支えてきた経験を踏まえた上で感じたことは、この演奏の音圧の心地良さは今までのどのコンサートより素晴らしい、それもアンプなどで音の大きさを機械を使っての調整なしで出せるのはプロ中のプロ!」というもの、それを聞いていた他のお客も皆うなずいていた、勿論私も。
20代の頃はお気に入りのミュージシャンがいたが、最近は無意識にラジオから流れる“ハヤリのオンガク”を聞いているだけだという事が認識できた。仕事や家庭生活でお腹いっぱいだが、時には自分だけの時間を心地良い音楽で過ごしたいと思う。
今年の目標?の一つは「いい音楽、出来ればジャズライブに行くこと!」 SRD 青柳