最近、蚤の市などでよく見かけるようになった、古い窓枠や引き出し。
いま、そんな古い家具たちをディスプレイ用や、本棚として再活用する人が増えているようですね。
かくいう私も、そんな人たちの一人。ある雑誌で、古い障子の木格子をディスプレイとして使っている写真をみて、衝撃を受けたのが始まりでした。それ以来、護国神社の蚤の市でよさそうな引き出しや建具を買っては、自分の部屋で活用しています。
そこで、今回新高砂マンション604号室の内覧用のお部屋コーディネートに、その方法を採用してみました。というのも、604号室はその名も「あったかレトロ」。この部屋を見た瞬間に、「絶対あのディスプレイが似合うはず!」「この部屋を選ぶ人は絶対古道具が好きな人だ!」と思ったのです。
この木格子は、もともと山王マンションの部屋に取り付けられていたもの。リノベーションをするにあたって使えなくなったのですが、もったいないということで、デザイナーさんがこっそりとっていたようです。
それをまず障子紙を全部はがし、水で濡らした雑巾できれいに汚れをふき取り、オイルを塗って完成です。オイルは、それを木材の内側まで浸透させ、保護する効果があります。なので、濡れ間が出で、木の木目や質感を残した仕上がりになります。
7月の暑い日中に、新高砂マンションの共用部空きスペースでひたすらはぎはぎ、ぬりぬり。この子が生まれ変わるなら、私が汗でどろどろになろうとかまいません!
出来上がって、実際にディスプレイをしてみると、もともと使い込まれていたぶん、604号室の風合いとかなりマッチします。
ここに好きな写真を貼ったり、帽子やかばん、ネックレスなどをかけたり。
なんだか、ここの部分だけ、お店になったみたいで、ひとりでニヤニヤしてしまいました。
こんなディスプレイひとつが、いつもの暮らしをほんのすこしだけ変える力をもっているものなのですね。
リノっしょ女子部 梶原でした。