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スペースRデザイン
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コーポ江戸屋敷122号室 funker room で拠点づくり中の「ymmt.」さんは、服飾制作を行うチームです。メンバーは久留米市出身、20代前半の7人。みなさん本業として別の仕事があり、その業界も職種もさまざま。独学で服飾制作を学びながら “複業” として ymmt. の活動をされています。
メンバーに共通しているのは、「服が好き」という気持ち。チームの成り立ち、活動、今後の構想などを伺うと、それは人との出会いと自分たちの気持ちに素直に向き合った結果、自然と生まれた働き方・生き方の選択肢でした。
DIY作業中のお部屋にお邪魔して、ymmt. の活動についてメンバーの川上さん、別府さん、中村さんにお話しを伺いました。
(左から)中村さん、川上さん、別府さん(2022.5撮影)

「個」を大切に。チームのはじまりと活動の広がり

ymmt. は、学生時代の友人同士で結成されたチーム。
「もともと服が好きだったので、お小遣いになればいいくらいの気持ちで服をつくってみたことが活動のきっかけです。」(川上さん)
活動をはじめて約5年。コーポ江戸屋敷での拠点ができるまでは、休日にメンバーの自宅で集まれる人が集まり、制作をされていました。
「その日に会っているメンバーとの日常会話の中で、こんなものつくってみたいんだよね、という話題から制作がスタートすることが多いです。」(別府さん)

服飾を専門に勉強した人はいないため、制作はすべて独学。できることを増やしながら、いずれは服飾を本業にできたらと考えています。
「チームのスタンスとしては、会社組織ではなく、仲間。何か決まりごとに縛られたり参加を強制したりすることはないです。それぞれ生活で大切にしているものも違うので、一人一人を尊重する中で、勉強しながらできることを徐々に増やしている感覚です。」(別府さん)

別府さんは1点もののリメイク、カスタムジーンズの制作をされています。 instagramでリメイクジーンズを専門にあげているアカウントに別府さんの作品が取り上げられたことをきっかけに、海外のヒップホップアーティストのプロモーションビデオ用衣装として採用されたことも。技術を独学で深め、表現の幅を広げられています。


別府さんの作品集。撮影も独学でカメラを学ぶメンバーが担当している。

川上さんはシルクスリーンプリントを用いたTシャツのデザイン、中村さんは企画などを担当。 「僕はデザインはしていないのですが、服が好きなのでいろんなことに関わっています。服飾の仕事で生計が成り立つようになったら、いずれは本業にしたいです。」(中村さん)

仕事の領域を自分たちのペースで開拓していく ymmt. の在り方が、自然と確立されていきました。

「コーポ江戸屋敷 funker room」から世界観を発信

活動を続ける中で、仲間で集まることができる場所が一つ欲しいと思うように。WEBで物件を探し、コーポ江戸屋敷 funker room と出会いました。
「拠点があるとメンバーも集まりやすく、よりいろんなアイディアやプランが生まれるようになると思って。コーポ江戸屋敷を見つけたときは、団地にこんなところがあるなんて予想外でおもしろいなと感じました。」(川上さん)


入居前の状態(コーポ江戸屋敷122号室)

決め手は、賃貸条件とお部屋の仕様を自分たち好みに仕上げられること。同じくコーポ江戸屋敷入居者である職人シェアオフィス「BASE」の活動を知り、なんかおもしろそうな団地だと思ったことも後押しになりました。

お部屋のDIYは、1~2ヶ月くらいの構想期間を経て、できる時間に集まって作業を進めました。一番難しかったのは、天井の吹付け塗装をはがす作業。グラインダーで根気強く削るなど試行錯誤されました。
元LDKは、制作した洋服の撮影スペースに。WEBやSNSで自分たちの作品を発信するためのスタジオへと生まれ変わりました。


ymmt. さん DIY後(コーポ江戸屋敷122号室)

「地元から自分たちの世界観を発信できると思っているので、特に都会に出る必要はないと考えています。家具や照明など、部屋の見せ方にはこだわりたいですね。部屋作りには時間をかけています。」(川上さん)

都会には洗練されたものが当たり前に集まる。今もその大きな流れは変わらないものの、どこにいても自分のオリジナルな価値観を世界に発信することができ、それに共感してくれる人たちがいて、自分たちに合ったペースでその世界観が広がっていけばよい。
自分たちの生きる道を自分たちの手で開拓していく、力強い意志を感じるお話しなのですが、3人の雰囲気は、飾らない、自然体そのもの。ymmt. のみなさんにとっては、信じられる仲間と地元で楽しく生きていくための、自然な選択肢なのだと感じます。


川上さんが企画した久留米市内のバーでのイベントフライヤー。イベントには200人程が来場したこともある。制作した服をその場に展示し、ymmt. の活動を知ってもらうきっかけづくりを行った。

ここからはじまる物語。生業をつくる

これからの ymmt. の服づくりのこと、活動について伺いました。

「おもしろい服をつくっていきたいです。自分達のやりたいことをやっていくためにはもちろん資金が必要ですが、そのためにいわゆる “売れる服” (万人受けするような、売れ筋の服)をつくって大きくなりたい気持ちは全くない。それでは楽しくないなと思います。コーポ江戸屋敷の拠点が完成したら、積極的に自分たちの活動を発信していきたいと思っています。」(川上さん)


  • ymmt. さん DIY後

当面の目標は、チームメンバー全員に利益を配当できるようになること。将来的には、服飾制作の枠を越えて空間づくりみたいなものをやってみたいという想いもあります。

会社って、仕事って、趣味って、自分のまちって、こういうもの、こうあるべき。 そんな「これまでの枠」に捉われない発想で人生をつくっていく人たちの物語が、ここコーポ江戸屋敷から大きく広がろうとしています。
ymmt. のみなさんがどんな活動を展開されていくのか、とても楽しみです。

スペースRデザイン しんの

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