STORY
今回は隣り合う２室を同時期に住居からオフィスへのコンバージョン（用途変更）した事例です。2室ともオフィスには必要ない浴槽を撤去し、そこへミニキッチンを設置し、給湯室をつくりました。
一方、元々設置されていたキッチンは撤去し、広く使えるようになった居室スペースは床を取り払い土間へと設えを変えています。ちなみに1室は全てを土間に、もう一室は一部だけ畳を残し、小上がりのような空間を設けました。「土間×障子」「土間×畳」の一見異質な組み合わせも不思議と違和感なく調和し、この空間にユニークな魅力を加えてくれています。
既存から見えてくる良さを派生させた部屋。新旧の素材などさまざまな要素が混在する部屋。2室に共通する部分と異なる部分がそれぞれのコンセプトである「派生」「混在」を表現しています。この部屋の独特な雰囲気にはまってしまった人にとっては、唯一無二の最高な仕事環境ではないでしょうか。ここに自分や仕事のカラーを付け加えることでこの２室の表現力は更に高まりそうです。
| 建物名 | 新高砂マンション |
|---|---|
| 所在地 | 福岡市中央区 |
| 築年 | 1977年 |
| 竣工 | 2018年 |
| 施工面積 | 30㎡ |
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