第六講!内装工事!そして、修了式!
9月18日(金)・19日(土)の二日間、カレッジ第六講が開催されました。
今回のテーマは内装工事。Day.11は『クロスの特性と糊付け機』、Day.12は『ビニール床の納め方』です。
そしてついに来てしまいました。全六講・12日間に及ぶ「次世代職人カレッジ」、最終回です。

講師は佐土原内装工業・佐土原さん

▲今回の講師は佐土原内装工業の佐土原さん。
内装業界は新製品が次々と登場するジャンルで、佐土原さんは日々の勉強を欠かさないプロフェッショナルです。
そんな佐土原さんに、内装業の基礎をたっぷり教わります。
まずは座学から。クロス工事や床シート工事は「仕上げ」、つまり毎日目に入るものです。
だからこそ、きれいな納まりのためには下地の状態の見極めが肝心だと佐土原さんは言います。

これまでの現場写真を基に、下地の良し悪しの判断基準や是正方法を学んでいく中で、ふと思い出されるのは大工工事・丸林さんの言葉。
「次の業種の人のために、しっかりした下地を作ること」。
第一講から積み上げてきたものが、ここでつながってくるような感覚です。
練習用の「簡易壁」が登場、受講生一人一人が各面を担当!
座学が終わったら、いよいよ現場へ。
ただ今回は少し事情が違います。
このお部屋のクロス仕上げの範囲は玄関・洗面所・トイレといった狭い箇所に限られており、いきなり本番で仕上げるのは難易度が高い。
そこで今回は練習用の簡易壁が現場に登場しました!

この壁、実は運営主体のBASEチームが別の現場で使っていた展示品をアップサイクルしたもの。
スイッチやコンセントを想定したベニヤ板まで張り付けることで、本番さながらの練習環境が整いました。
受講生が一人一面を担当し、この壁で腕を磨きます。
パテ処理は、お菓子作りに似ている?
クロスを張る前にまず行うのがパテ処理。
ボードのジョイントやビスの頭を埋めていく作業です。
材料の説明、道具の扱い方まで、細かく細かく教わります。
そんな説明の途中、受講生からこんな質問が飛んできました。
「水とパテを混ぜている道具、こだわりがありますか?」
「これ実はキッチン用品なんですよ。スパチュラなんですけど。
実は廃盤になっちゃったので、予備をもう一本買ってあります。
意外とこういうものも使えるので、試してみると良いですよ。」

粉と水を混ぜる……確かにお菓子作りを彷彿とさせますね(笑)。
職人さんというのは、日常のあらゆるものを「現場で使えるかどうか」という目で見てしまう職業病があるのかもしれません。
スーパーのキッチン用品コーナーでも気が抜けない……!
「さあ、やってみてください」の壁
そして佐土原さん、実演でさらっとパテ処理を終わらせてしまいました。
「さあ、みなさんやってみてください。」


▲実際に佐土原さんの作業の様子を見て学びます。
しかし…やってみると、これが難しい。
均一に塗れない、後でパテを削る作業が大変になる未来が見える。
佐土原さんの面と自分の面を何度往復しても「どうやったらあんなにきれいにできるんだ」と頭を抱える受講生たち。

▲自分の担当面の仕上がりを触ってみては難しさを実感します。
それでもやっていくうちに少しずつコツをつかんでいき、コツをつかんだ受講生が隣の受講生に教えるという場面も生まれてきました。

最終的にはなんとかパテ処理が完了!パテの乾燥時間に合わせて休憩を入れ、いよいよクロス張りへ。
糊付け機、欲しくなってきたんじゃないですか?
クロス張りはまず実演を見てから、それぞれの担当面で実習形式で進めます。
手塗りでの糊付けを体験した後は、糊付け機も実際に使ってみます。

▲糊を手塗りしてみる受講生

▲糊付け機を扱う受講生
DIYerが糊付け機を持っていることはなかなかありませんが…みなさんの目が輝いていたのは言うまでもありません(笑)。
この糊付け機、佐土原さんが譲り受けたもので格安で手に入れたとのこと。
受講生の中から「探してみよう」という人が出てきそうな予感がしています。
いざ、クロス張り!

▲佐土原さんの実演を見て…

▲自分の面を張り…

▲細かいところの納め方を実践し…

▲施工精度のチェックまで!
細かいところに苦戦しながらも、これにてクロス張りは完了です。
思っていたよりも難しかったという声が多かったように思えます。
最終日は床シート張りと、設備工事の復習
二日目はいよいよ床シート張りと扉のクロス張りへ。

▲扉はクロス仕上げとしています。
狭い面積で空間のアクセントになるのでおすすめですよ!
床シートは水回りを中心に受講生が施工していきます。
洗面所は壁に凹凸があり、何度も確認しながらカッターを入れていく繊細な作業。
難しい箇所は佐土原さんが張り、その手元をじっくり観察しながら学んでいきました。
▲受講生が作業を進めます。
床仕上げが完了し、カレッジでの現場作業はすべて終了!
あとはキッチンまわりの水栓器具の取り付けなど設備関係の工程が残りますが、ここでLIFEQ・本城さん(設備工事)が再登場!

▲再登場の本城さん
第二講で仕込んでいたあの配管が、ここからどうつながっていくのかを解説していただきました。
あの配管工事からもう半年…みなさん、覚えていましたか?(笑)
鳥取から、令和建設・高藤さん
今回は鳥取から令和建設・高藤さんにもご参加いただきました。

▲大工兼○○という多能工的な働き方を推進する高藤さん。
ホームページに記された「空き家や古民家を直したり、ジタバタしたりしています」という言葉がすべてを物語っています。
多様な人を現場に招いたり、解体材料をアップサイクルした製品を生み出したり。

計算され尽くした空間だけでなく、現場で偶発的に起こる出来事を大切にしながら空間をつくっていく高藤さんのお話に、受講生たちの目は輝いていました。
笑いあり、涙あり。修了式
カレッジでの作業を終え、いよいよ修了式へ。

▲主催者であるBASEの一員である半田満さんより挨拶
講師の皆さんから受講生ひとりひとりへのフィードバック、印象に残ったシーン、どうしても聞いておきたかったこと。
半年分の言葉が行き交います。

▲講師の皆さんからのフィードバック

▲記念Tシャツ
▲半年間を振り返ります。
最後に修了証とカレッジ記念Tシャツを授与し、受講生それぞれが半年間の感想とこれからの目標を発表。
笑いあり、涙ありの、あたたかな修了式となりました。
記念すべき第一回、終了です
こうして、「第一回次世代職人カレッジ」が幕を閉じました。

第一回ということで、運営陣も手探りの部分が多かったのは正直なところです。
それでもプログラムの不透明な部分を承知の上で、果敢に飛び込んできてくださった受講生の皆さんの学ぶ意欲が、この講義の成功を支えてくれました。
本当にありがとうございました。
これからの皆さんの人生と現場に、この半年間が少しでも生きることを願っています。
(編集後記)
書いていて、だいぶ目頭が熱くなってしまいました。修了式でも危なかったんですけどね(笑)。
月に2日間の半年間。毎回毎回インプットが多くて、それをマガジンとしてどう表現していくか、正直まだまだ模索中です。
でも、受講生の皆さんの熱量に負けないよう、これからも届け続けていきたいと思っています。
さて、カレッジの舞台となった145号室は、10月3日(土)に完成見学会兼タイル張りワークショップを開催します!
完成したお部屋を見に来ながら、キッチンカウンターのタイルを一枚だけでも張っていきませんか?
また10月12日(月)には、株式会社チームネット代表取締役会長・甲斐氏をお招きした「コミュニティデザインカレッジ Returns in コーポ江戸屋敷」も開催します。
カレッジの熱、まだまだ冷めていません。コーポ江戸屋敷はこれからも育ち続けます。ぜひお越しください!
朝晩は冷え込む日が増えてきました。体調に気をつけて、良き日をお過ごしください。
ご安全に!
なかみつ
