第五講!塗装工事!
8月7日(金)・8日(土)の二日間、カレッジ第五講が開催されました。
今回のテーマは塗装工事。

前回の第四講で床のフローリング張りを含む大工工事が完了し、空間としての「かたち」が出来上がってきました。
今回からいよいよ色と質感をまとわせる塗装の工程へ。
「塗装くらいなら……」という過信、ありませんか?
実は今回の講義、事前に募集した受講生からの質問の数と内容がすごかったんです。
塗装はDIYでやったことがある、という人が多いからこそ、「なんとなくわかるけど、ちゃんとはわからない」という疑問がたまっているのでしょう。
その熱意、ひしひしと伝わってきます。

でも、なんとなくやっていた塗装を「本格的に」となると、どこから手をつければいいかわからなくなる。
それが塗装工事の奥深さでもあります。
はたしてこの二日間でマスターできるのでしょうか…!?
講師は岩橋塗装の岩橋さん
今回の講師は、岩橋塗装工業株式会社の岩橋さん。
道具や作業のやり方にこだわりがあるそうで。
新しい材料や道具の研究に明け暮れる日々だそう。
最初は座学から。
塗料の種類、道具の選び方、養生の仕方まで、体系立てて教えていただきました。
そして早速、岩橋さんの「らしさ」が炸裂します。
「養生のやり方を実演します」
そう言いながら岩橋さんの見つめる先には……プレゼン用のモニター。
おもむろにモニターを養生しはじめる岩橋さん。

「角をきれいに納めるためには、僕ならここでマスカーを一旦切っちゃうんですよ。」
平然と言っています。
あくまで本気です。
マスキングテープ、侮るなかれ
塗装工事において、養生に使うマスキングテープは重要な存在。
幅や粘着性がメーカーごとに異なります。
岩橋さんが普段から使っているものと、「使いにくい」と感じているものを実際に比較してみました。
貼るときはそれほど違いを感じないのですが、剥がすときになるとその違いに気づかされます。

▲貼り方を教える岩橋さんと実践する受講生ら
使いにくい方はどうしても、テープがプツンプツンと何度も切れてしまう。
一日に何メートルも貼るマスキングテープ、このわずかなストレスの積み重ねが作業効率に大きく影響してくるとのこと。
道具へのこだわりが、そのまま仕事の質につながることを実感します。
現場の綺麗さが、仕上がりの綺麗さになる
岩橋さんが強調していたのが、現場をきれいに保つことの大切さです。

▲塗料を切って刷毛を汚さないこと。
塗料をぼたぼたっと落としてしまうと、それが汚れとして広がってしまいます。
何より、お客さんに与える印象が良くない。
「この塗装屋さんに頼めばきれいに仕上げてくれる」という安心感は、技術の前に、現場や道具の清潔さから生まれるものなのかもしれません。
仕上がりの美しさは、作業中の姿勢に宿っているんですね。
道具への飽くなきこだわり
ローラー、刷毛、塗料バケツ、養生用具……塗装には意外と多くの道具が必要です。
岩橋さんは道具ひとつひとつに強いこだわりを持っていて、新しい道具が出たらすぐに試してみるスタイル。
メーカーの展示会に足を運んで、担当者に直接質問して、納得してから現場に導入する。
このこだわりの積み重ねが、仕上がりの差になって現れてくるんですね。

▲実際に塗りながら教えていく岩橋さん
「上手ではない人ほど、良い道具を使いましょう」
そう言って、比較用に何種類も用意してくださった岩橋さん。

▲ローラーによる塗りやすさの違いを実感します。

▲仕上げの塗料を刷毛で塗っていきます。
使ってみるとその差は歴然。
受講生も納得の表情です。
パテ処理、シーラーを塗って、二度仕上げ
今回の塗装工程はシーラーを塗ることから始まり、仕上げは二度塗りで完成させていきます。
一部パテ処理があり、こちらはH&A brothersの田中さんより指導がありました。

▲材料について説明するH&A・田中さん

▲受講生の中で経験のある人が教えあう姿も。

▲思った以上に難しいのがパテ処理。
あまり上手にはいかない様子…
刷毛を持ち、端部から丁寧に塗り進めていく受講生たち。
「塗れた」と思っても、再チェックすると意外と塗り残しがある。
岩橋さん曰く「塗り残しが出やすい場所は大体決まっている。
目地の内側、片方塗ったと思ったら片方が塗れていない。
そこを意識して確認すると効率よくチェックできる」とのこと。
ポイントを知っているだけで、チェックのスピードがまったく変わってくるそうです。

▲岩橋さんの塗装スピードの速いことと言ったら…!
教えてもらって学び、見て学び。すぐに実践。

▲塗り残し部分をタッチアップしていきます。
また、乾燥時間をランチタイムに合わせたり、長めの休憩を挟んだりと、養生時間を見越した作業計画が必要なのも塗装ならでは。
十分に乾いていないまま塗り重ねるとムラやひび割れの原因になる。
効率よく早く進めることと、品質を守ること。
そのベストなバランスを見極めながら進めていきます。

▲乾燥時間にランチタイム!
さっぱりとした「ぶっかけうどん」でした!
岩橋さんの明るさに、現場が引き込まれていく
今回の講義、技術的な学びはもちろんたっぷりでしたが、それ以上に印象的だったのが岩橋さんの人柄と雰囲気でした。

▲みんなを巻き込んで現場を明るくする岩橋さん
時には冗談を交えながら、楽しく作業をすること。
その場の空気を明るくするちょっとした一言やユーモアが、受講生の緊張をほぐし、作業をスムーズにしていく。
気づけばみんなが岩橋さんのペースに引き込まれていました。







▲養生を剥がして完了!
いい塗装は、いい現場の空気から生まれる。そんなことを感じた二日間でした。
次回はいよいよ最終講!どんな仕上がりを見せてくれるのか、楽しみです!

▲いつもの記念撮影!部屋も明るくなりました!
今回もおつかれさまです!

マスキングテープの選び方ひとつ、道具ひとつにこだわりを持った岩橋さん
初っ端のモニター養生から引き込んでましたね(笑)
あの「本気の茶目っ気」がこの講義の空気をつくっていたと思います。
技術を教えながら、場を温める。その両方を自然とやってのけるのが、本物の職人さんなんでしょうね。
残すところあと一講!
この空間、どんなふうに仕上がっていくんでしょうか。
最後まで目が離せません。皆さんも引き続き安全第一で。ご安全に!
なかみつ
