「働き方改革」を背景に、数年前から徐々に広がりつつあった「テレワーク」「リモートワーク」
場所にとらわれずに働けるため、介護や子育てなど働き手の個々の事情に柔軟に対応できたり、地方と地方、地方と都市間で仕事ができたり。
かくいう私も、実は2018年からスペースRデザインでの働き方をテレワークスタイルにシフトしました
というのも、結婚で広島に引っ越すことが決まったのですが、スペースRデザインの仕事は続けたい…
そこで、広島にいながら福岡の仕事をする「テレワーク」をやってみよう！となったのです
それから2年。実際にテレワークをしてみて感じたことを、私のライフスタイルの変化とともに振り返ってみたいと思います！
＜変化その1：県外の引っ越しにともなって、テレワークスタート！＞
さあ！テレワークをするぞ！となった時に、ネット環境やパソコン、仕事スペースの確保など、いろいろ準備の問題はあったのですが、私の中で一番大変だったのは「コミュニケーション」です。これまではすぐそこにいてぱっとできていた何気ない会話ができず、一日中パソコンとにらめっこ…。これは、仕事に支障をきたすというよりも、気持ちの面でとても大きいことでした。
ただ、その分
・定期的に出社日を設け、対面でのコミュニケーションの機会を作る
・昼ごはんは簡単にでも料理をする
・合間の休憩は外の空気を吸う
など、メリハリを意識しました。
▲自宅の一室を仕事場にあてています。いまだに片付かないのが悩み。
▲合間の休憩に、プランターで育てているピーマンの収穫を。
＜変化その2：広島でも働きたい。パーセント社員へシフト＞
テレワークに慣れてきたころ、『広島に来たからには、ここの地域のことをもっと知りたい』という想いがふつふつと。そこで、広島の会社でも働くことを決め、パーセント社員へシフト、パラレルワークをはじめました。テレワークになった時に、これまでの仕事を整理し、単独で進められる業務を中心にしていたので、時間のやりくりをやりやすい状態になっていたことも後押しとなりました。
いま考えれば、一日中パソコンに向かって一人で仕事をすることの限界がきていたのかもしれません…笑結果、福岡にいたときは考えてもみなかったワークスタイルになり、もっといろいろな働き方の可能性を考えるきっかけになりました。
※パーセント雇用についてはこちらの記事に詳しく書いてあります
「パーセント雇用」の取り組みが紹介されました
＜変化その3：妊娠発覚！自分の体調を一番に考える仕事の仕方＞
パラレルワークにも慣れてきたころ、妊娠が発覚。体調がすぐれないときはちょっと横になる、早めに仕事を切り上げる、など自分の体調と相談しながらの仕事になりました。出社の移動の負担や「他の人がまだやっているから自分も」といったことがないため、自分のペースで産休がはじまるまで仕事を続けられました。
＜変化その4：社会復帰。育児をしながら自宅で働く＞
無事出産、育休を経てついに仕事復帰、今に至ります。育休中もちょこちょこ会社の共有チャットをみていたからか、とくにタイムラグなく復帰できたことに自分自身が驚いています。実は、育休中、子供が寝ている間など、共有チャットに上がってくる情報を見ることもリフレッシュになっていました。いい意味で、生活の中に仕事が溶け込んでいたのだと思います。
復帰後も、こどもを保育園に預けられないときは、一緒にビデオ会議に参加させてもらったり、子供が寝ている横にパソコンを移動させて仕事をしたりなど、隙間時間を簡単な作業時間にあてたりしています。
▲パソコンを開いたり閉じたりがお気に入りの息子。パソコンがあるとやってくるので、子供がいるときでもできる作業と集中が必要な作業とで切り分け。
「テレワークって自分のペースで仕事ができて、ライフスタイルにも柔軟に対応できていいね！」という一方で、細かく現状を分析してみると、スタッフ間のコミュニケーションや情報共有、ツール準備などまだまだ課題が山積みなのも事実です。
その中でひとつ感じることは、仕事の進め方が「業務中心」から「人中心」にシフトされていくのが「テレワーク」なのでかなということ。「ノルマにあわせて人を割り当てる」、ではなく、「その人の暮らしを尊重してその中にうまく組み込んでいく」仕事の仕方。
そして、その前提には会社のスタッフ同士にしっかりとしたコミュニケーションの基盤があって、信頼関係が築かれていることが大切かと思います。わたしがこの2年、テレワークで仕事を続けられたのは、それまでの福岡での関係があったからにほかなりません。（あと夫の理解も！）
インターネット環境の充実、ハイテクノロジーなツールが次々と登場し、ワークスタイルがどんどん変化していく中で、大切なのはやはり根本にある人と人との関係なのだなと、改めて感じています。
スペースRデザイン 箱田（はこだ）