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スペースRデザイン
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11年目を迎えた九州DIYリノベWEEKの全員集合シンポジウムが石橋文化会館(久留米市)にて開催されました。
不動産オーナーやまちづくり会社、行政の方々など、会場参加者は約100人、オンラインでの参加者は約30人となり、多くの方にご参加いただきました。九州のみならず、関西や東京、そして今年も韓国から大田の皆さまも。ありがとうございました。

シンポジウムでは、リノベWEEK全21チームによる活動報告と、韓国DITチームの発表、基調講演のエンジョイワークス福田氏のお話、特別企画のクロストークが行われました。


(21チーム 活動3分プレゼン)


(「DIT TRIBE(韓国・大田)」活動プレゼン)
2024年2月、8月にリノベWEEKチームで韓国大田を訪れ、国立忠南大学での国際DITフォーラムに登壇させていただきました(ブログはこちら)。今回は、国立忠南大学のユン先生を中心としたDITチームに久留米にお越しいただき、日本の皆さんへ活動を発表してもらいました。studio UDTTのアラムさんとお父さん(通訳)、日本在住のホンさん。


(基調講演「共感投資プラットフォーム「ハロー!RENOVATION」で実現する、持続可能で豊かなまちづくり」 (株)エンジョイワークス 福田和則氏)
エンジョイワークスさんは、国交省による「地域価値を共創する不動産業アワード」第一回の大賞受賞者です。不動産の仲介、設計、分譲など住まいや拠点づくりに関わるすべての過程を「仲間づくり」「つながりづくり」の手段としてとらえ、関わる人たちで地域をどう盛り上げるかを常に考えられています。「共感投資」という投資の方法を確立され、不動産活用の新たな可能性を広げる先進的な取り組みを続けられています。


【クロストーク①「日韓のDIY & DIT」】
シンポジウムの前日に、コミュニティ大工の加藤さん(頴娃町)が長崎対馬でDIYワークショップを開催しており、そこに韓国DITチームが参加されていました。クロストークでは日本と韓国のDIYの違いについて議論がおこなわれました。
韓国ではみんなで共にDIYを行うことを「DIT」と呼び、コミュニティづくりのイベントとして位置付けられています。韓国では民間企業主体での空き家再生のDITを行う事例がまだ少なく、国の補助金を利用したイベントとしての開催が多いということでした。また、DITを持続可能な形で行いまちの活性化に取り組むためには、不動産の企画、ブランディング、設計、DIT、管理運営までを横断して行うことができる人(組織)の存在が必要で、ユン先生はその存在を「Neighborhood Architect」と名付け、これからの地方において必要な教育であると提言されています。
一方DIYリノベWEEKの参加チーム達は、「Neighborhood Architect」的な存在の人や組織がいて、自分たちの予算の中でDIYを行い、大きなイベントというよりは建物再生の過程で自然発生的にDIYを行うことが多くなっています。ユン先生は、韓国でも将来的にそのような取り組みが増えていくだろうと言われていました。海外からの目線でリノベWEEKの取り組みを言葉にしていただき、その特徴がより理解できる時間でした。


【クロストーク②「有明沿岸⁺市民アライアンス」】
リノベWEEKは、2014年に福岡各地で活動していた民間のチーム達が出会い、一緒に取り組みを発信するイベントとして始まりました。年を重ねるごとに参加するチームが増え、県を越え、国を越えるまでになっています。当初は、各チームがそれぞれの活動を見てもらい、共に「学び合う」ことが大きな目的でしたが、学び合いに加えて、チーム同士が行政区の枠を越えて密接につながり、社会に新しいまちづくりの在り方を発信する「協働」の取り組みへと広がっています。この「有明沿岸 市民アライアンス」の取り組みは、今仲間たちができることを従来の枠組みにとらわれず考え、生まれた団体です。それぞれのチームの得意分野を活かし、課題を共有し取り組むことで、より本質的な課題解決のアプローチが可能になるのだと思います。


【クロストーク③「不動産とAI」】
「AI冷泉荘」と「AIコーポ江戸屋敷」に対話してもらい、自分(物件)たちの将来像について議論している様子を公開しました。不動産のビジョンをAIがつくるという、新たな試みを発表する時間となりました。


シンポジウム終了後は、久留米市中央公園「kurumeru」にて懇親会。今年は70名を超える方々が参加され、いろんな方との交流が深まった時間でした。

自分たちの取り組みを発信し、学び合うことでつながりを深めてきたリノベWEEK。11年目を迎えた今、いろんな枠を越えて、「自分たちのまちに何か必要で、自分たちにできることは何か」を問い続け、リノベWEEKの活動に新たな意味が生まれているように感じます。これからも自分たちのできるかたちで、協働を深めていくことができたらと思います。
今年もリノベWEEKにご参加いただいた皆さま、また活動を見守っていただいた皆さま、本当にありがとうございました。

スペースRデザイン 新野

▼電子パンフレット(九州DIYリノベWEEK2024)
https://my.ebook5.net/diyrweek_npo-fbs/pamphlet2024/
▼公式サイト
[HP] http://diyrweek.npo-fbs.com/
[FB] https://www.facebook.com/FUKUOKADIYR
[YouTube] https://www.youtube.com/channel/UCd-nd9RQWXCqUt5TV_OVvGQ


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