みなさんこんにちは。
迫りくる夏の速さに負けぬよう、カメリア小笹303号室のリノベーション工事も着々と進んでいます!
ウッドデッキに断熱など、これまで色々な挑戦をしてきたカメリア小笹ですが、今回は『皮むき間伐材』をメインに使ったお部屋づくりをおこなっています。
~皮むき間伐とは?~~~~~~~~~~~~~~~~
森林は木々が密集しすぎるとお互いの成長を妨害し、細くて弱い木になってしまいます。
密集した木々を間引く『間伐』という作業をおこなうことで、残された木々に日光や栄養が行き渡り、森林全体が健全に育つようになります。
『皮むき間伐』とは、間伐方法の1つです。
通常、間伐は生きた状態の木を切り倒して間引きますが、皮むき間伐ではまず樹皮をはぎます。樹皮がなくなった木は水を吸い上げられなくなり、枯れていきます。1年かけて立ったまま乾燥させ、軽くなった状態で切り倒します。どれくらい軽くなるかというと、お子さんでも持ち上げられるほど!
1つ1つの作業が楽なので、多くの人が森づくりに参加することができます。重機が不要なため森への負荷も最小限に抑えられます。
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今回カメリア小笹303号室で使用した床材は、糸島・真名子で皮むき間伐により切り出された8本の木で、八女流さんにて製材されました。
一本の木から材木として採れるのは6割程度。残りは玩具にしたり、皮で草木染をしたり、さらには肥料や燃料チップなどに活用されるそうです。
303号室では、その床材を使い造作洗面台を製作しています。
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ここで、皮むき間伐材を工事で使用した個人的な感想をひとつ。
スペースRデザインのリノベーションでは、よく無垢フローリングを使用します。
柔らかな手触りが心地よい、「商品」としてのフローリング。
今回、現場に納品された皮むき間伐材フローリングを見て、節や色ムラが残るそのワイルドさに驚きました。
私はこの時初めて、普段使用しているフローリングは”フローリングとして育てられた木”から作られているのだということを知りました。
1枚1枚表情が違う床板に「フローリングって本当に木から切り出されているんだ」と当たり前のことを実感するとともに、『商品としてのフローリング』を作るための木を育てている”林業”というお仕事にも興味が湧きました。(この話は、またどこかで。)
皮むき間伐材の建材としての活用は、まだまだ始まったばかり。
皮むき間伐材が節だらけなのは、これまできちんと山のお手入れをしてこなかったから。まさに自分が蒔いた種なのです。
森づくりの活動がもっと広まれば、健康な山や木が増えていき、皮むき間伐材が一般的に使われる未来も夢ではないのかもしれません。
そんな森づくりの背景を思いながら303号室のフローリングを見ていると、節の一つ一つに愛着が湧いてきます。
この部屋に住む人にもそれを感じてもらえると嬉しいです。
最後に、フローリングの仕上げに使う塗料について。
今回、無垢フローリングの特徴を最大限に生かしたいということで、”赤ちゃんがなめても大丈夫!”がキャッチコピーの『キヌカ』を採用しました。
米ぬかから作られた塗料らしく、無臭で安全。
無垢材の特徴である、
・調湿機能
・木の香り
・質感
・木目
を損ないません。
また、伸びがいいので塗布量も少なく作業性に優れているとのこと。
(キヌカの公式ホームページより引用)
明日から床の塗装工事がはじまるので、どのような仕上げになるかワクワクしています!
今回『皮むき間伐材フローリング』をご用意していただいた「NPO法人いとなみ」さんでは、皮むき間伐体験を定期開催されているので興味がある方は覗いてみてください!




