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スペースRデザイン
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SOHO入居者さん紹介の第2回目は、建築家の信濃康博さんです。

「きっかけは好奇心」

私は今、山王マンションの2部屋を借りています。1つが住居、もう1つが事務所としての利用で、事務所のほうは自分でリノベーションを行った部屋です。山王マンションではあと3室、他にも新高砂マンションでも4室のリノベーションをやらせていただいています。私がたまたま入った中小企業家同友会で、オーナーの吉原さんに出会い、山王マンションでのリノベーションの話を聞いたことがご縁です。その時は「面白いことをやっている人がいるな」と思いました。


学生さんと行ったリノベーションプロジェクトにも指導者として参加していただきました。

「仕事場で生活をする」

私が建築家として独立したときは、埼玉に事務所を構えていました。そして北九州で仕事をすることになったのを機に福岡に来ました。初めは現場近くにアパートを借りて住居兼事務所を構え、次に新高砂マンションの自分でリノベーションした部屋に住居兼事務所を。そして現在の山王マンションに事務所と住居、というふうに仕事によって住む場所を転々としてきました。今回初めて「学生気分から抜け出そう」という気持ちで住居と事務所を分けてみたのですが、結局寝るために帰るだけになってしまい、今はちょっと住居のほうは無駄だったかなと思い始めています。(笑)

新高砂に住居兼事務所を構えるときは、デスク板をアシスタントさん用に木の合板1枚と自分用にガラス1枚、大きさの希望を言ってつくってもらいました。寝る場所は押入れの前に畳を敷いて確保した感じです。作ってもらった板とガラスは山王に移るときに持って来たのですが、これが不思議ときちんと収まりました。

今、実際使いながら思うことは部屋の掃除がしたいってことです。やっぱり古い部分は手入れが必要で、拭いてみると結構汚れがあります。もともと掃除はあまりするたちではないのですが、ものを残して使い続けるためには、きちんとしたメンテナンスが大事だということがわかりました。


2004年に信濃さんが行ったリノベーションの部屋。タイトルは「インスタントフューチャー」

「山王マンションは“研究の場”」

2つのマンションでのリノベーションは、私にとってとても刺激的でした。部屋のデザインを考えるなかで、既存と新規の部分の共存を試み、新築に求められるようなシャープさや収まりのよさ、全体のまとまり感等に対して、すべてに逆行したようなデザインをしました。特段奇抜さを狙ったわけではないのですが、これはリノベーションだからできることでもあるし、新しい価値観になると思いました。新高砂から山王マンションに移ったのは、自分があれこれ考えながら作った部屋をいつでも説明して見せることができる状態にしたいと思ったからです。


信濃さんの事務所。見学会では積極的にお部屋のデザインについて語っていただいています。

私は今、この事務所を「建築文化サロン」として提案しています。まだ提案しただけではありますが、事務所として使ったり、図書室をつくり開放したり、リノベーションギャラリーや、イベントスペースとなったり。ここの場所を開き、ここからビンテージビル文化を発信していきたいと思っています。目標は山王マンションが100年間住み続けられることです。

文、写真:梶原あき、スパースRデザイン

信濃 康博 (しなの やすひろ)/nano Architects 信濃設計研究所所長
宇都宮大学修士課程卒業後、株式会社葉デザイン事務所に就職。1994年に独立し信濃設計研究所埼玉事務所を設立。1999年に活動拠点を福岡に移し福岡事務所を設立。”The Times Transplantation Building” / 「時代移植」がThe Architizer A+ Awards 2014 住宅インテリア部門審査員賞を受賞。NPO法人 福岡ビルストック研究会 副理事長、福岡デザイン専門学校 非常勤講師
信濃さんのリノベーション論
no.11 デザイナーインタビュー #305 信濃康博

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