新高砂マンション604号室、名前は「あったかレトロ」なのですが、
社内では「おばあちゃんち」と呼ばれています。
というのも、デザイナーが“友達のばあちゃんち”をイメージしてデザインしたからなのですが、
その呼び方が定着しているのは、あまりにも似合いすぎている名前だからなのでしょうね。
そんなお部屋、あったかレトロを見学された方々は
「これはどこをリノベーションしたの?」
と、よくおっしゃられます。
そこで、デザイナーに代わりまして、私梶原があったかレトロの
「ここ、こだわってます!」
というところをいくつかピックアップして勝手にご紹介いたします。
まずはこれ。
トイレのドアに貼ってあるてんとう虫のシール。
もう一つスイッチプレートにも貼ってあるのですが、
昔、たんすや引き出し、冷蔵庫などにシールを貼った思い出がよみがえります。
これが「おばあちゃんち」たる所以です。
次は玄関入ってすぐの飾り棚。
ここの青いタイルが私のお気に入りです。
他の部屋の改修で使用したタイルの余りを使っているのですが、
この茶色が強い部屋のいいアクセントになっています。
そして洗面所の床シートとお風呂場のタイル。
「ここは前のままですか?」
と聞かれる方も多いのですが、
実は部屋のテイストとあうようにデザイナーが選んだものたち。
ちなみに、ここのキッチンから洗面所に入るところの切り替えと
菜の花のカーテンのトリオが私の密かなつぼだったりします。
部屋をつくるパーツをひとつひとつ吟味して、
「ここは変える」「ここは残す」「ここは磨く」「ここは付け足す」
という風な判断をして、部屋をリノベーションしているのが、
あったかレトロのような“レトロ系”の既存を活かした部屋たちです。
さらに、レトロ系の部屋は既存の状態が良好のものでないと作れない、
実は大変貴重なお部屋だったりします。
ここの天井も、通常は経年で砂が落ちたりするのですが、
とてもよい状態だったので、「残そう」ということになったそうです。
無から有を作るのとはまた違った難しさがありますが、
新古がうまく融合したときは、なんともいえない喜びがありそうです。
もちつき課 梶原
新高砂マンション604号室についてはこちら。
「あったかレトロ」