家族との思い出が詰まった団地の一室を、大切に使ってくれる次の住まい手へ。
そんな思いからスタートした星の原団地のリノベーションプロジェクト。
その思いに共感していただいた新オーナーからご依頼いただいたリノベーションも先日ついに完工となりました。
工事終了と同時に開催した完成見学会は、多くの方にご来場いただき、その中には今回のオーナーさまと同じように「親から相続した団地の一室」をどうしたらいいのか迷っているという方も。
家族の思い出が詰まっているお部屋だからこそ、処遇に困るんですよね。
一方で、建物は人が住んでこそ、というのもまた事実。
正解がある話ではありませんが、もしまた「自らの所有物件を大切に使ってくれる次の住まい手へ」と、依頼をいただいた際には、新オーナーだけでなく現オーナーにも喜んでいただけるような、そんなお手伝いができるようでありたいと思います!
ということで、新築当時のパーツをあえて残しながら、新しいオーナーの使い勝手や好みを融合させたリノベーション!その完成後のお部屋をご紹介します!
どうぞっ!
(こちらは工事前の写真)
レトロなデザインのトイレの扉はそのまま塗装仕上げに。
キッチンは使い勝手重視でシステムキッチンを採用。
旧和室には無印良品とURとのコラボ商品「麻畳」を。
団地の特徴でもある木製の廻り縁や巾木は取ったり隠したりせず、団地らしさを残すようにあえて色を付けて塗装させていただきました。
40年前の麻クロスは剥がさずに上から塗装し、表面の風合いを残しました。
全てきれいに直すのではなく、そのお部屋のもつ歴史や雰囲気を残しておきたかったのです。
いかがでしたでしょうか。
スペースRデザインは、相続した団地や戸建の売買のご相談から、もっと根っこの「そもそもこのお部屋、お家をどうしたらいいのだろう」という相談にも乗っております。
お心当たりのある方は、どうぞ一度ご連絡ください。
ということで、以上完成編でした!
次回のマガジンでは今回のプロジェクトで思い至った「住まいの在り方」についてお話させていただきたいと思います!
では!
いとう