2017年が間もなく幕を閉じようとしています。
この一年はみなさんにとってどんな一年でしたか?
新高砂マンション1Fの清川ロータリープレイスにとっては、とても大きな変化の一年となりました。
2015年の大型テナントの退去から110坪のスケルトン工事を終え、清川リトル商店街や小屋WEEK、DIYイベントとさまざまな社会実験を繰り返し最初のテナント「huE」を迎え入れたのが2016年12月。
ちょうど一年前のことでした。
そこからの一年間は前進を続け、2017年の終盤を迎えた現在見違える姿となりました。
ここではその軌跡を辿ります。
~清川ロータリープレイス 2017年の軌跡~
1)元ガレージにスペースRデザインのサテライトオフィスが完成
2)DIYにより入居者用の共用ラウンジが完成
3)ガーデンデザイナーと共同で遊び心のある緑豊かな中庭計画
4)期間限定でキッチン付きレンタルスペース「ダイドコロータリー」を運営
5)イギリス発サイクルウェアブランド「Rapha」が九州初のポップアップショップを期間限定出店
6)清川ロータリープレイスの象徴「螺旋階段」が完成
7)入居者さん同士のコラボによるイベント開催
8)オフィス区画にてリーシングプロジェクト「456」
9)テナント申込みによる壁立て工事
10)路面区画にカフェ「FIELD」がオープン
11)建築家と共用部パッサージュ計画。ルーバーと天井照明を新設
12)3つの新テナントが入居
この一年間は、私たちにとってもこれまで以上に大きな覚悟が必要となりました。
一つ一つの出来事の中で、新しい出会いや発見、そして試行錯誤がありました。
それが全て積み重ねられたものが、いまの姿です。
塗り替えるのではなく塗り重ねていく。
それが、私たちの考えるビル再生のあり方です。
時間をかけたからこそ見えてきたものがあり、そこに人が関わり想いが巡り、それが形となることがビンテージビルの熟成であり価値創造の過程であるのだと、この清川ロータリープレイスに関わることでより強く感じました。
一度壊したものは、二度と元通りには戻りません。
大切な場所だからこそじっくりと向き合い、納得のいく答えを見つけていきたいと思います。
私たちの仕事に正解はありませんが、一つだけ守りたいのは「自分たちの好きな場所」であり続けること。好きだからこそみんなにも愛される場であってほしいと思い、さまざまな発想や行動が生まれるのです。
2017年の清川ロータリープレイスには新しい命が吹き込まれ、新たな仲間ができました。
まだ小さな芽を、これから入居者さんたちと一緒に育てていきたいと思います。
どんなふうに成長しどんな花が咲くのかは、まだ分かりません。
2018年もまた、しあわせな一年となりますように…。
スペースRデザイン 前田