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スペースRデザイン
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茶山ゴコの2階で、寄せ植え教室とガーデンプロデュースを営む「Garden produce Stem」の岩永有理さん。この度、起業5年目にして、事業拡大のため、場所を移転されることとなりました。茶山ゴコの事務所区画の第一号の入居者さんであり、ゴコの庭についてもいろいろと相談に乗ってもらっていたので、さみしくないといえばウソになりますが、管理人としても嬉しい限り!

今回、岩永さんに、起業のきっかけや、そこからの歩み、今後の展望などについて伺いました。

「好きなことを仕事にしたい。踏み出すならいましかないと思った」

岩永さんは、多肉植物の寄せ植えやギャザリングの教室をメインに、マルシェでの販売や家や店舗などのエントランスの植え込みといった比較的小規模のお庭のプロデュースをされています。

前職は医療系の仕事を長らくされていたと伺い、現在の仕事とはまったく違う分野なことにまず驚き!長年キャリアを積んた医療関係のお仕事から、現在の植物のお仕事を、しかも起業という決断をされた背景には、なにがあったのでしょう?

「もともと植物が好きでいろいろ育てていました。でも、自分の趣味で留めていては、技術とかもっと深い部分を突き詰めるところまでいけないな、もっと真剣に向き合いたいな、と感じていて。なので、いつかは植物の仕事で生活していけたら、とずっと考えていました。」

2児の母でもある岩永さん。職を変えるにあたって、家庭との両立が絶対条件だったといいます。

「下積みがないので、生花店をするには技術も知識も足りない。かといって、修行からはじめるには家族もあるし、年齢的にも厳しい。それに費用もかかる。そう考えたときに、技術習得が比較的容易で、初期費用も大きく必要ない教室からはじめ、拡大させていく、といった順序で事業を組み立て、今の形に辿り着きました。」

そして、最も岩永さんの背中を押したのは、岩永さんが師匠と仰ぐ植物のセレクトショップ「華もみじ」さんの存在でした。華もみじのオーナーさんも、下積みもなく小さくはじめられ、店舗を構えるにいたったという経緯の持ち主。その姿をみて「わたしもやれるかも」と、起業を決意されたのだそう。

「わたし、”仕事”が好きなんです。緊張感やメリハリをもってことに当たりたい。だから、ずっと仕事を続けたいし、そのためには好きなことを仕事にしたい。そして、気持ちの良い職場をつくりたいんです。それで、やるなら今しかないな、と。なので考え方としては、起業が先にあって、そこにどう収入をつけていくか、という順番でした。」

Stemをお客さんと育てていく

起業後は、マルシェ出店でネットワークを作ったり、お客さんの声を聴くとともに、アトリエでは、大好きな多肉植物の寄せ植えをメインにしつつ、ギャザリングの資格も取得、徐々に教室メニューも充実させていきました。

アトリエには、マルシェ出店や寄せ植えの受注制作などに使う資材の他に、目を引くのは仕事でうまれたつながりのある作家さんの作品たち。
岩永さんに「これは?」と尋ねると「これはね~」と嬉しそうに、エピソードを語ってくださいます。寄せ植えの器や岩永さんの作品をモチーフにしたハンコなど、コラボ作品もどんどん生まれているようです。

一方、ガーデンプロデュースについては、家の庭やお店の前の植え込みなど、比較的小規模なグリーンスペースに絞ってメンテナンスを受けられています。
それでも、土壌を整えたり、植物を選んで配置したり、定期的にメンテナンスに伺ったり、と結構体力的にもハードな内容。
「なんだかほっとけないんですよね。『もうちょっとこうしたら植物も元気になるのに…』ということがよくあって。大きな面積や本格的な外構プロデュースなどはやっていないのですが、生活のそばにある緑をメンテナンスする、くらいのお手伝いはできたらなと思っています。」

起業された当初から、「将来は園芸店を営み、育てることをしっかり伝えられるような仕事にしていきたい」とビジョンを語っておられた岩永さん。こういった、小さな一歩を積み重ねていきながら、着実にファンを増やし、事業は成長。2021年8月、茶山ゴコから新店舗へ、拡大移転されることになりました。

理想のアトリエを探す中で出会った「茶山ゴコ」

アトリエを構えるにあたって、家庭との両立を考えて、家から近いところを探して岩永さん。そのときに出会ったのが、茶山ゴコでした。

「庭を使えることと、ある程度自由に使わせてもらえるところがいいなと思いました。」

植物を扱う仕事は、苗のストックや植木鉢、土など資材置場を確保する必要があります。庭付きでしかも外階段からアクセスする茶山ゴコは、好都合の物件だったようです。

2階事務所区画の共用のベランダや外階段を降りたところの隙間のスペースで多肉を日光浴させている風景はもはや茶山ゴコの風物詩。駐車場が空いている時は、そこを使ってマルシェを開かれたり、お隣のFULL HANDSさんとの関係性など、茶山ゴコの環境を見事に使いこなしてくださいました。

さて、この度新しくカフェ併設のお店を構えられることになった岩永さん。今後の展望を伺ってみました。

「植物の販売はもちろんですが、家族間や友人間、地域の中に植物をきっかけとしたコミュニティを作っていきたいと思っています。地域の中で、Stemは発信の場であり、皆さんが集う受け皿として、根付いていきたいです。」

茶山ゴコにアトリエを構えられて約6年。通い管理人の私たち(箱田・新野)は、岩永さんの明るさと優しさに何度も助けられました。夢の第一歩を、茶山ゴコが少しでも支えることができたのであれば、こんな嬉しいことはありません。岩永さんの新しいアトリエも、とても楽しみです。

スペースRデザイン 箱田


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