学生インターンによる部屋再生プロジェクトのお披露目イベントが開催されました。
2022年のインターン生から現場(新高砂マンション409号室)を引き継ぎ、学び合う5人の感性から生まれたのは、「遊び心を詰め込んで、アイディアや思い出を共有する場をつくる」というテーマ。押入れに、5人の遊び心「こんなのあったら楽しいよね」を詰め込み、DIYで “ネオ押入れ” をつくりました。
▲ネオ押入れ完成直前の集合写真
イベント当日は、インターン生のDIY作業現場を公開し、ご来場いただいた方とゆっくりお話ししながらネオ押入れをつくっていく「現場びらき」となりました。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
▲イベントに来てくれた方へ、プロジェクト趣旨をお伝え中。この後ネオ押入れの中に入って体感いただき、いろんな感想をいただきました。
インターン生は2023年2月からの約5ヶ月間、学び合いながらこの企画をつくってきました。
舞台は新高砂マンション409号室。インターンプログラムとしては、期間の前半で「409号室でどんなことをしたいか(=企画)」のコンセプトを見出し、後半はその企画をかたちにするための取り組みをおこないました。
天神パークビル屋上にてコンセプトづくり(2023年3月)
振り返ってみると、大学も学年も専門分野も多様な初対面の5人が1つの企画をつくり実践までおこなうには、お互いの得意なことや価値観を理解しようとするチームビルディングの意識を持つことがとても重要だったと感じます。コンセプトづくりや場づくりのための種は、ひとりひとりの中にすでにあるものだと考えているので、それをいかにチームワークよく表現していけるかが大切でした。
コンセプトづくりの過程では、私たちからその1日で目指すゴールを伝えて、ゴールに向かう方法はインターン生が決めて取り組むというやり方で進めていました。インターン生たちはコンセプトを1つにまとめる過程に丁寧に時間をかけ、お互いのやりたいこと、大切にしていることを擦り合わせていました。この擦り合わせがしっかりできていたことで、再生プロジェクトの軸をつくりながらお互いの理解も深まり、今回完成した現場も、一つ一つの要素に「ユニークな個性」が自由に表現されたものになったのだと思います。自ら、“自分たちの感性を安心して表現できるチームの環境” を作り出す力が素晴らしいインターン生たちでした。
今回インターン生がお部屋をじっくり観察する中で、注目したのは押入れの存在でした。
インターン生の家の収納はクローゼットが主流。押入れは、おばあちゃんちにいるような懐かしさを感じるパーツでした。そこで、築古物件ならではの広い押入れ空間をおもしろく、また新しい使い方のヒントになるような空間にしよう!ということでいろんな遊び心を詰め込んだDIYをおこなうことに。
▲ネオ押入れ作業前(2022年度のインターン実施後の状態)
▲押入れの棚板を解体
▲寝床を造作。いろんな事例を参考にしながら、押入れで寝られたらいいよね!という発想から
▲寝床の中は、カーペットを敷きました
▲押入れ右側にはデスクスペースを造作。こもりたいときのために、どんな風に扉を付けるか検討中
▲引き戸にしたら好きな位置で扉をとめておけるね!と端材でレールを設置
▲押入れ以外でもDIY。昨年塗装した壁に、みんなで自由に絵を描くスペースを設定。賃貸の壁ではできないことを体験してもらおうという想いから。
▲押入れ上部のネオンサインもDIY。イーゼルワイヤーを使用。
▲イベント終了とともに、ネオ押入れ完成!寝床の装飾には、昨年インターン生が解体材(床材)を再利用して作ったものを使用。
昨年に引き続き、インターン生たちの想いが詰まった唯一無二の空間となりました。
私たちにとって、学生たちの感性からたくさんの学びをもらったインターンでした。
考えたり作ったりするプロセスと、そこに関わる人たちの感情をより大切にして、ゆっくり着実に進んでいる409号室の場づくり。
ここで育まれたものごとや関係性は、ずっと続いていくもの。
これから409号室がどのような場として歩んでいくのか、とても楽しみです。
インターンに関わっていただいた皆さま、本当にありがとうございました。
スペースRデザイン 新野
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