外観の完成写真です。
竣工当時の建物の魅力を活かして、少しだけデザインを加えました。
信濃設計研究所 信濃氏とのコラボレーションです。
ここまでにいたる約半年間を簡単に御説明します。
■2007年11月上旬■
「コンクリート強度試験」
新高砂マンションの建物の構造はRC(鉄筋コンクリート)造です。
鉄筋とコンクリートがお互いの短所をお互いの長所で補っている構造です。
今回の診断の目的は、今現在の鉄筋とコンクリートの関係、腐食・劣化具合
を確認することでした。竣工から約30年、外壁改修を行っていませんでしたので
心配でしたが、特に問題はありませんでした。
これらを確認することによって、今後の建物の運営計画を練っていくこととなりました。
■2007年11月下旬■
「共用排水管内視鏡調査」
建物も人間と同様、消化器官(建物でいうと給排水管)が機能しなければ生きていけません。
まずは、現状の状態を調査。
管内に油などの固形物がつまり、スムーズに水が流れない状態でした。
今後の建物の運営を考え、排水管、合わせて給水管の更新工事も視野にいれていくこととなりました。
■2007年12月~2008年2月上旬
「詳細調査・基本計画・実施計画」
外壁の改修方法、塗装の種類、色、防水の種類、施工方法、
新設排水管の配管経路、使用部材、工期、工事費、入居者様対応
いろんなことを約2か月間で密に計画していきました。
「工事着工」
まずは、足場を組みます。新高砂マンションの建物の特徴はジグザグした形。
足場を組む作業も真四角の建物と比べて手間がかかります。
■2008年3月上旬
「外壁詳細調査・外壁補修」
足場を組んだのち、外壁を打診調査。仕上材の浮き具合やクラックの深さなど
チェックします。外壁専門の職人さんが3人で順番に回ります。トリプルチェック!!!
不具合箇所をカラースプレーでマーキングします。
かなり長いコメントとなりそうなので、続きは次回。できるだけ早めにアップします。
キタザキ