2月最後の土曜日、新高砂マンションにて「津奈木とつながる1日」と題したマルシェを主体としたイベントを開催しました。
津奈木町は熊本県葦北郡にある人口およそ4,000人の町。
今回、新高砂マンションの入居者さんを通じてのご縁から、「賃貸マンション×農山漁村」の新たな絆を育む取り組みとして企画されました。
イベント当日は、津奈木町より特産品のみかんとサラダ玉ねぎをはじめとした新鮮な農産物や海産加工品がズラリと並び、お買い物をしていただいたみなさんへ、津奈木町のお母さん方より郷土料理の温かいだご汁が振る舞われました。
見るからに新鮮そうな、ハリハリツヤツヤの野菜たち。
イベント開始直後から、飛ぶように売れていきました。
また、津奈木町以外に、今回は新高砂マンションと清川のまちにご縁のある事業者さんへ出店のお声掛けをさせていただきました。
●イラストレータームラマスカツユキさんの作品展
●新高砂マンション入居者さんによる建物をモチーフにしたイラスト展
●ブルースタジオさんよりkiitosのチョコレートショップ
●コーヒー環さんのドリップ珈琲
●宗像より農家直送のあまおういちご
●エントランスカフェの焼き菓子
さらには、津奈木町の野菜と果物とのコラボレーションとして・・
●サンデリカさんのサンドイッチ
●料理家幾田淳子さんのみかんピューレ
など、心躍る品々が大集結しました。
新高砂マンション1階に清川ロータリープレイスができて以来、通路が人で埋め尽くされたのははじめてのことでした。マンションの入居者さんや、ご近所のみなさん、通りがかりに立ち寄っていただく方も多く、とても賑やかな一日となりました。
そして驚くのが、何もかもが本当に美味しかった…!
当日その場でいただいたものはもちろんですが、お野菜や加工品など、後日調理していただくものも美味しくて、一週間たった今も、まだ美味しい余韻に浸っているところです。農家さんと直接お話しすることで、作り手のみなさんのことを想像し、改めて食への感謝を思い出させていただきました。
また、なかなか珍しいワークショップも実施していただきました。
●エコバッグでお買い物ができる “新聞ばっぐづくり”
●一般社団法人にわむすびさんによる “苔玉づくり”
はじめて苔玉づくり体験をさせていただきましたが、土の感触に童心を思い出し、とても楽しかったです!
そして、自分で作った苔玉の可愛さたるや。
想像以上の愛着で、毎日いろんな角度から眺めています。
途中ザーッとみぞれのような冷たい雨が降り出したりと不安定な空模様により、フィナーレに予定していた目玉の催し “餅投げ” はできませんでしたが、代わりに津奈木町のみなさんが餅を抱えて練り歩く “餅の練り歩き” へと変更し、来場されたみなさんへたくさんのお餅を配っていただきました。
終始賑わいの絶えない一日で、たくさんの人の温かさに触れるイベントとなりました。
すごく楽しかった!心温まるイベントでした!という声を多くいただきましたが、私自身も本当にそうでした。
美味しいしあわせを届けたい、人を喜ばせたい、誰かの力になりたいと想う一人一人の小さな気持ちが、人に伝わり、人を巡り、やがて大きな円となり、そこにいる人たちを循環しているように感じました。
都市の賃貸住宅と農村漁村。一見共通点があるようには思えませんが、高齢化やつながりの希薄さは実は同じようで。都市と農村の人が出会うことで、食糧難や高齢化に備えた助け合いの絆づくりや、新たな関係づくりなど、まだまだ私たちにできることはたくさんあると感じました。
賃貸住宅のこれからの在り方について、賃貸住宅の枠を超えた新たな可能性について、津奈木町のみなさんから考えるきっかけをいただいたイベントとなりました。
津奈木町をはじめとした関係者のみなさん、
出店者のみなさん、
そして、お越しいただいたみなさんへ。
大きな感動と大切な気付きをありがとうございました。
新高砂マンションにとっても、忘れられない一日になりました。
スペースRデザイン まえだ