「DIYを作業から文化へ」
を合言葉に立ち上げられた「山王文化DIYプロジェクト」
つくるのは、だれもが自分の手で、自分のお部屋をつくれる「DIYサポート付&DIY必須のお部屋」です。
今までのマガジンでは開催したワークショップの様子をお伝えしてきましたが、実は水面下で入居者さんによるDIYも並行して行われてきました。
ただ、素人の入居者さんがいきなり1人で作業するのって結構大変ですよね。
ということで、今回はDIYサポートとして、経験豊富なスタッフが入居者さんと一緒にDIY(リノっしょ)することになりました。 私たちスペースRデザインと入居さんで行ったリノっしょは計2回!今回はその様子をご紹介します!
ということで一回目に行われた、リノっしょは「DIYで建具をつくる」ワークショップから「DIYで壁を塗るワークショップ」の間に行われました。
作業内容は
①壁一面への下地合板貼り
②ワークショップで終わらなかった障子へのベニヤ板貼り
です。
ワークショップの前に大工さんに取り付けておいてもらった木下地に
(写真に写っているのは大工さんです) 針葉樹合板という素材を、貼っていきます。 サイズが合わないところは丸ノコを使ってカットしていきます。 半日くらいかかって貼りあがりです!
どうですか? なかなかきれいにできたのではないでしょうか? 続いては ワークショップで障子紙を剥がしてもらって ちょこっとばっかり加工してもらった障子枠に、障子の代わりに薄いベニヤを切り貼りしていきます。
作業途中のシーンを撮影し忘れてしまったので、、、 いきなり、完成です!
どうでしょうか? こちらもなかなかのできまえ。
ということで1回目のリノっしょは丸一日をかけて終了! 私も入居者さんも作業前に比べて丸ノコや電動ドリルの扱いがうまくなったような、気がします!
壁に貼った合板は棚や額を取り付けたいときの下地として、ベニヤ障子はそのまま障子としてこのお部屋で使われていきます。
多少のアラも自分で作ったとなれば可愛いものです。
そして2回目のワークショップは引渡し直前。 DIY床を貼るワークショップ完了後の最後の仕上げ作業として行われました。
今回の作業内容は
①トイレ、脱衣場の内壁塗装+扉塗装
②襖の貼替え です!
まずは、塗装を行う為に基本の養生をし その後、下地材としてシーラーを塗っていきます。
糊残しに注意しながら、無事シーラー塗り完了です!
シーラーを塗り終えた後は、乾くまでの間の時間を使って、襖の貼替え作業を進めていきます。 ↑元々の襖の様子。今回貼り替えるのは地袋という窓下収納の襖です。 まずは襖の枠を外していきます。
枠が外れたら、一番下の下地紙だけを残して、表面に貼っている襖紙を剥がしていきます。
下地紙だけになるとこんな感じになります。
お次は襖の形に合わせて、新しく貼る襖紙をカットしていきます。
今回は襖紙の代わりに塩化ビニールクロスを貼りました。
襖を置いて、襖サイズより上下左右5㎜ずつ大きくカットしていきます。
ここからいよいよ襖を貼っていく作業に入るのですが、糊を塗る前に襖紙(今回は塩ビクロスです)に刷毛で水を塗っていきます。
こうすることによって襖紙が水でふやけて伸びて、貼った後縮むことで表面がパンっと張りあがりきれいに仕上がるのだとか。
襖紙がふやけてきたところで、糊付けをしていきます。 今回は襖の枠にだけ糊を付けて、真ん中は糊付けしない袋貼りという方法で貼っていくことにしました。 四方枠だけに糊を付けていき、、、
襖を巻き込むように襖紙を貼っていきます。
この時、多少紙がふにゃふにゃしていてもあとで縮むので大丈夫。
こちらの外していた枠を取り付けて、、、
埋込の取っ手をとりつけて
完成です!
ところどころちょっとガサガサしていたりしますが、DIYでやったにしては上出来です!
繰り返しになりますが、多少のアラも自分で作ったとなれば可愛いものです!
計8枚の襖貼替え作業、全部で3時間程度かかったでしょうか。 なかなかの疲労感でしたが、ゆっくり休んでいるわけにはいきません! 今度は乾かしておいたトイレ、脱衣場の塗装作業に戻りまして、、、
じゃん!いきなり完成です!
作業に夢中すぎて写真を撮るのを忘れてしまって、、、すみません。
ということで、今回塗った色は脱衣場に青色、トイレは朱赤です!
塗り終えた後は、我々も入居者さんも思わず「おぉ~赤~い」と一言。
色は入居者さんチョイス。
古物が好きなので、ここの色の壁をベースに色々飾ろうと思います、とのこと。
予定時間を少しオーバーして無事予定していた作業完了です。
出来上がった部屋を見て、入居者さんも私たちも感慨深い気持ちに。 Sさん、お疲れ様でした。
完成後のお部屋の様子はまた次回のマガジンで紹介させていただきますので、これにてりのっしょレポートは終了です!
入居者さんの希望するお部屋になっていく過程や、それをつくる過程に自ら関われることに入居者さんはもちろん私たちも喜びを感じました。
一緒に学んだ技術を基に、入居後も是非お部屋のDIYを進めていっていただければ嬉しいです!
なお、スペースRデザインではDIYできるお部屋に住みたい、自分が働く事務所をDIYでつくりたいという、自らの望むライフスタイルを自らのDIYでつくっていきたいという方を募集しております。
また、自らが所有する物件を今回のプロジェクトのように入居者にDIYしてもらうことで再生したい、というオーナーさんも募集しております。 どうぞ気軽にお声がけください。
(いとう)