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スペースRデザイン
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築57年を迎える山王マンションで、エレベーターの性能アップ工事を行いました。 建物を長く使い続ける中で、古いものをどこまで生かすか。新しくするとき、これまでの記憶をどう残すか。 今回の工事は、そんな問いを改めて考えるきっかけになりました。

一般的にエレベーターの寿命は25~30年といわれています。 山王マンションのエレベーターは、建物が完成した当時のものを、メンテナンスや部品交換を重ねながら大切に使い続けてきました。 その理由は、ボタンや内装のデザインにあります。いまではもう再現が難しい、当時ならではの素材やディテールが残っており、「ビンテージビル」という山王マンションのコンセプトを象徴する存在でもあります。

△山王マンションオリジナルのエレベーターボタンや内部パネル

しかし、時代とともにエレベーターの安全基準や性能の水準も上がり、古い設備のままでは維持が難しくなってきました。 部品の確保や法令への適合も課題となり、検討を重ねた結果、今回は制御盤のみを更新する方法を採用しました。

制御盤は、エレベーターの動きを制御・監視するいわば“心臓部”のような部分です。 外観や内装をできるだけそのまま残しつつ、安全性を確保する。そんな折衷案でした。

全面リニューアルに比べて、工事期間は短く約9日間で完了。入居者の方々への負担も最小限に抑えることができました。 ご協力くださった皆さまに心より感謝いたします。


△新しい制御盤。大きい…!

それでも、押しボタンや階数表示など、一部は新しい部品に置き換わることとなりました。 取り外した部品は保管し、今後はアーカイブとして展示することを検討中です。

△新しいエレベーターボタンと表示。

2022年に集合ポストを新しくした際は、旧ポストをアーカイブとして残しました。 今回のエレベーターボタンが加わることで、山王マンションは少しずつ「リノベーション・ミュージアム」のような場所に。古い部品たちが、山王マンションの歴史を物語ってくれることと思います。


△旧ポストは撤去せずそのまま。リノベーション部屋の紹介にも活用。

建物を長く維持していく中で、どうしても変えなければならない部分が出てきます。 何を残し、何を更新するのか。その選択の積み重ねが、山王マンションらしさにつながるのだと思います。 今回の工事は、“古いものと共に生きる”という私たちの姿勢を改めて確認する機会となりました。 そして、建物に刻まれた時間の記憶を、次の世代へどう手渡していくか。これからも考え続けていきたいと思います。

◎旧ポストのアーカイブ化についてはこちらのブログから
https://www.space-r.net/blog/building/shintakasago/258327


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