シリーズでお送りしております「トモオカガーデンハウス」プロジェクトの紹介マガジン。
第5回目は建物再生の過程で取り組んだDIYについてお話させて頂きます。
トモオカガーデンハウスでは一般的なリノベーションとは違い、内装工事の大部分をオーナーやスペースRデザインのスタッフがDIYで行っています。
それは今回のプロジェクトの一つのテーマが「新しいつくり方の住まい」の実践、だからです。
※DIYの様子(壁塗装)
現代社会において新築物件以外にも中古住宅やマンションのリノベーションなど、住まいの選択肢が多様化する一方で、 住まいの設備や内装などはプロの職人さんに一式作ってもらうことがほとんど。
そこで今回のプロジェクトでは、工事過程において 「プロの職人さんにしかできないところ/DIYでできるところ」の 線引きを考え直すところからはじめました。
職人さんにお願いするべきところ以外の工程を最大限DIYでおこなうことで、 住まいづくりをもっと楽しく、主体的に捉えることができるのではないかと考えています。※トモオカガーデンハウスの建物ページより
つまるところ、自分でできるところはなるべく自分でやってみよう、ということです。
以下に実際にオーナーとスタッフが取り組んだ(時には職人に教えてもらったり、手伝ってもらったりしながら)DIYの内容を記載させて頂きます。
〇床下断熱材の加工、敷き込み
〇木製内窓サッシの製作
※DIYの様子(木製サッシ製作)
〇外壁塗装(木部のみ)
〇壁、天井、床の塗装
※DIYの様子(壁塗装)
〇フローリング貼り
※DIYの様子(フローリング貼り)
〇家具の製作
※DIYの様子(家具製作)
※完成後の家具
設備や電気、大工工事など専門の職人さんにお願いする必要がある箇所はお願いし、一般の人でもできそうな作業は職人さんにやり方を教えていただいたりしながら、スタッフやオーナー自らが行いました。
そして実際、三棟の内1棟はDIYで内装が完成しています。
※内装完成後の様子 (詳しくはまた改めて紹介させて頂きますね)
実際にオーナー自らで内装工事をしてみての感想は「意外とできるじゃん」だったそうです。
仕上がりの質は職人さんのそれには遠く及びませんが、ちょっとしたアラも自身で作業したのであればさほど気になりません。
何より、内装が完成した時の感動とその過程は何事にも替えがたい経験だった、とのことです。
職人さんと一緒にフローリングを貼ったり
休みの日にラジオを聴きながら、壁を塗ったり
時には失敗して壁にいらない穴をあけてしまったり
お金を払ってプロの職人さんに一式きれいに作ってもらったのでは経験できない貴重な経験ができました。
逆に自ら作業することで、職人さんの仕事の専門性の高さ(やはり職人さんが作業したところはきれいで早い!)や仕事の大変さを経験し、以前に比べ職人さんという存在のありがたみをより感じたり。
純粋に自身の労力や時間の負担があったことも事実です。
それらを包括して最終的に思うことは、家というものへの関わり方にはもっと色々な選択肢があって、もっと自由なものなんだ、ということ。
家を作っていく過程(それが自宅でも賃貸物件でも)はまるっとパッケージでお願いすることもできるし、自分が希望すれば再生の過程にDIYで関わることもできるし、住みながら直す、なんていう裏技だってやる気と時間があれば、できるんです。
今回DIYを通して、そんな気付きを得ることができました。とのことでした。
さてさて、トモオカガーデンハウスは職人さんによる本工事もひと息つき、現在は残り2棟の内装DIYの真っ最中です。
また、この度まん延防止等重点措置の解除を受け、感染対策を実施し定員を少人数に定めてワークショップを開催することも決定しました。
時間と興味がある方は、是非参加ください!
①「木製内窓づくり」ワークショップ
日程 2021年7月20日(火)
時間 10:00~17:00
内容 古い建物ならではの暑い、寒い・・・。そんな不快を解消すべく、お手製の木製内窓をDIYします。
②「壁・天井・古い建具の塗装」ワークショップ
日程 2021年7月24日(土)
時間 10:00~17:00
内容 元和室の天井塗装、古い建具の塗り替え・壁塗装などなど、いろんなところを塗り上げます。
③「玄関建具づくり+フローリング貼り」ワークショップ
日程 2021年7月29日(木)
時間 10:00~17:00
内容 パイン材の無垢フローリングを参加者全員で床に貼っていきます。同じくフローリングを使って、玄関扉の製作も行う予定です!
→イベント詳細:【トモオカガーデンハウス】築古戸建の内装をみんなで仕上げよう!ワークショップ
長らく工事を続けてきましたトモオカガーデンハウスもいよいよ完成が近づいてきました。
完成後の様子は近日中に報告いたします。
どうぞ楽しみにお待ちください!
スペースRデザイン いとう